最悪な状態になった事は、何度ある?
津野はすぐ思い出せるので4回ある。10年に1度ペース。
1回目
就職活動で高校時代から5年間思い続けて目指したTV局の就職が出来なかったこと。
2回目
スタイリストになって営業しても営業しても、仕事を取れなかったこと。
3回目
スタイリスト3年目、やっと掴んだ日本一の女優の担当を無理矢理外され、その会社を出禁になったこと
4回目
30代後半、投資で3000万円近く大損した事。
どの出来事の時も、冷や汗が出る程 追い込まれた。精神を抉(えぐ)られるとは まさにこれやな、、、そう思った。
もっと酷い体験をした人はいくらでもいるだろうが、最悪には個人差がある。津野はせいぜいこの程度だ。しかし、自分としては瀕死の絶望感を味わった。
誰もが理想の人生が手に入ると思って行動する。しかし、理想は、やすやすと手に入るものでもなく、別ルートで折り合いをつけながら生きていく。
しかし、それは妥協でない。
「選択した道でどう輝くか」が人生にとっては最も大事で、元々目指したルートよりも、幸せだったという事にすれば勝ちである。
・TV局に入れていれば、
・アシスタント時代にもっと顔を広げていれば、
・女優さんの担当を続けていれば、
・あのタイミングで投資しなければ、、、
なんて事を考えてしまうが、考えたところで 人生は一歩も前に進まない事を知る時がくる。津野で言えば、悩み疲れた時がそうだった。
その度に、「足よ動け、動くしかない、動かないと道は開けない!」と自分を律してきた。
その時の癖もあってか、1日に1つでも成果を残せないと焦る人生となった。我ながら大変良い習慣だ。
・PALM TREE(パームツリー)でスタッフに
「メニュー表作り変えましょう!」提案されるとその日に作るし、
・IMMEZで、インフルエンサーのリストを増やそうとなると、その日に30人程だすし、
・スタイリストで、今日やるべき事は今日やるようになったし、返し辛い内容のメールがきても、何かしら返す。
・お貸しやで、極力途切れないようにストーリーを出す。
孫正義、柳井正のような偉大な経営者が同じ時代に生きていて、膨大な量の意思決定を毎日しているのに、津野みたいな小童が1日1つでも成果を残せないなんてことは、あってはならんと思って生きている。
1日1歩も進まなければ、事業なんて、廃れる一方である。毎日何かやっていても、PALM TREE(パームツリー)とIMMEZは未だ赤字を抜けきれない。
自分で産んだ子供に毎日ご飯を食べさせないと、子供は死ぬように、事業も毎日成果を残さないと死んでいく。同じ事である。
休みたい欲を押さえ、行動で打ち消して行かねばならない。
振り返って思う事は、人生最悪の瞬間ほど、人生が好転したという事だ。
・TV局に落ちたけど、芸能事務所に入れて米倉さんに就けてスタイリスト業を知った
・独立して仕事がなかったお陰で、1本の仕事の有難みを知った
・出禁を食らって、誠実にクライアントと付き合う心を知った
・金を失って、「津野さん有難う、津野さん有難う」と言われながらスタイリングで頂いたお金は、大事に使わなければならない事を知ったし、今や1番良い投資商品に辿り着いた。
この経験がなかったら、今はない。
最悪な時ほど人生には、光が刺すのである。そこで肝心な事は、自分を諦めない事。自分を信じる事である。
諦めなければ、神様は必ず貴方を良い方に連れて行ってくれる。人生は素晴らしい。
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