有名アパレルショップのPRESSさんと話した。
今現在 服は、どの経路を辿ってお客様に選ばれているか取材した。
すると7割のお客様が、「モデルさんの着用画像➡️ショップスタッフのSNSアカウントを辿って売れる。」と言っていた。
わざわざ2段階の経路を辿っている。
まず、モデルさんでトキメイて、一般人が着用したらどうなるかを確認してから買うという方法だ。
情報量が膨大になった今、人々は比較して比較して間違いないアイテムにお金を払うのだろう。
昔は、ファッション誌に掲載されるか、有名俳優がきたら売れていた。
それが今は「自分と体型の近い人が着用したらどうなるか」まで確認出来る情報量となったという事だ。
更に、ビジュアルの整ったモデルや芸能人が着るよりも、自分に近い人が来ていた方が信用度が高いと判断されている。
そうなると、様々な人が同時多発的に発信し、それが消費者の目に留まらないと売れない。という事になる。これは、売る方としては大変である。

最近洋服のPR代行会社の社員が嘆いていた。。。
「PRをお願いしてくれるブランドが減って、商売上がったりだ。」と言う。
今は、PR代行会社に依頼して、「タレントや雑誌が着用すれば売れる」という時代ではない。よって、ブランドさんも高いお金を払って、回収出来ない可能性の高いPR会社への費用には、懐疑的になっているのだろう。
その一例として、先日 弊社ブランドIMMEZをスーパー有名女優が着用したが、売れたのはたった3枚だった。
有名タレントだから「売れる」というわけではないという証明である。
つい先週からPR活動を再開した TOKYO BASEは、本社が審査して🆗した人であれば、誰でも無人のショールームに行って、服を借りれるシステムを構築した。
借りたい人は、1週間以内に返却すれば、5点まで無料で借りれる。借りるには専用のQRコードをかざせば良いだけなので、手続きは楽勝である。
お陰様でスタイリストでなくても、芸能人やフォロワーの多いインフルエンサー、YouTuberは借りれてしまう。凄い時代になったもんだ。。。
TOKYO BASE のPR担当に取材させて貰ったが、上場企業のウチの情報量を持ってしても、何処に PRすれば服が売れるか分からない。だから、実験を兼ねて誰でも借りれる様にPR活動をしていると言っていた。
初めは間口を広げて貸してみて、効果がない所から貸さないようにするという事だ。

現存するブランドでは、デザイナーがスーパーインフルエンサーかYouTuber あるいは、巨大資本をもつ大手が席巻している。では、資本のない小さいブランドは、どうして戦っていけば良いだろうか。
そもそも服を売るには、まず何よりも認知である。そして、沢山のSNSアカウントから同時多発的に発信されないといけない。
津野はとりあえず、メイク専門学校に掛け合ってみた。
・沢山の生徒に作品撮影で着用して貰って発信、
・PR会社に委託してタレント着用、雑誌着用
・一般の方に、月額数万円払って着用して発信
・アシスタントに着せて発信
・デザイナーも発信
・他ブランドと展示会を開催して、他ブランドのファンからも発信
と言う感じで、発信する場所を複数作っている。
陽の目を浴びるその日まで、懲りずに日々発信し続けてみようと思うのである。
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