面白いと思われる話には②通りの話がある。
●エピソードトーク
●解釈をずらす
俗に言う芸人が上手なのが、エピソードトークである。短編物語のような1つのコンテンツを、予想外の結末に落とす。予想と予想外の差分が大きいだけ、意外性となって面白いと感じる。
この手のトークは、正直言って「天賦の才能」によって左右される。相手の表情を見ながら展開を変えたり、相手を退屈させない為の臨場感のあるテンポ作り、その為の声の大小を使い分けながら話さないといけない。素人が参入しようと思っていても、なかなか厳しいものがある。
これが出来る人は、幼少期から他人の話を洞察力を持って聞いていたのだろう。大人になってから、身につけようと思っても簡単ではない、、、。
しかし、解釈をズラすという方法は、努力次第で習得する事ができると思っている。
津野はエピソードトークで笑わせる事には 限界を感じている。よって解釈をズラす事で 他者と、差別化を図っている。
笑い🟰予想外の結末という定義は変わらないが、起承転結をもって文章を構築しながらエピソードを話すよりは、短文でズラして返信すれば良いだけなので、随分と手頃なトークである。

具体的な例を挙げる。
●先日58歳の方のバイト面接をした。合格を告げた後に相手から
「私は覚えが悪い方なので、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、宜しくお願いします。あと老眼で小さい文字が見えないので、そこだけご配慮下さい。」と言われた。
通常トークだと、
『ゆっくり丁寧に教えるので、大丈夫ですよ、、目の事も気にされないで下さい。』で終わる。
しかし、これは当たり前の会話である。当たり前の会話では、思い出なんて何1つ残らない上に、会った事さえ忘れられるのがオチである。なので、
『覚えが悪ければ、それなりにチクチク文句だけ言わせて貰います。目が見えないとかダメです。なんとか気合いで見て下さい』と笑いながら伝えた。
年齢14歳上のマダムに敬意のない返しと思われるかもしれないが、顔はニコニコ笑っていて明らかに「冗談‼︎」と伝わる表情をしているから問題はない。
話手の表情が笑っていれば、受け手は内容よりも表情を優先的に取り込む事が、科学的に証明されている。
芸人の、有吉弘行さんと同じテクニックである。文句を言いながら顔は心の底から笑うのである。

具体例をもう1つ
●昨日はメイクさんが、メイク完了時刻を10分オーバーしそうで、「津野さんすみません10分着替えが遅くなりそうです!」と言われた。
通常トークだと、『全然問題ないですよ。ゆっくりやって下さい。』である。
ここと差別化を図らないと、津野は何処にでもいるスタイリストに成り下がる。よって、
女優さんとメイクさんの直ぐ背後(振り返れば当たるくらい)まで歩み寄って、『遅れるのは大丈夫です。その代わり、直ぐ着替えられる様に、物理的に近くで待ってますね』と返した。
メイクさんからは「プレッシャーがヤバい!」と笑われた。
この様に通常のトークから、解釈を少しずらしてあげる。そうすれば、今まで繰り広げられてきた「当たり前のトーク」の少し上に立てるのだ。
毎日のトークに、1つの遊び心を投入する。これを何度も何度も繰り返し、アウトプットして特訓する。そうすれば、解釈をズラす事が当たり前になる。
そしてそれが当たり前になった時に、得られる賞勲は「面白い人」である。
当たり前の返しをすることを少しづつやめていこう。トークが面白くなれば、周りに人が集まる様になる。そうすればビジネスは勝ちである🏅

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