上司と部下が仲良くなるタイミングがある。それは、上司が部下を認めた時だ。
コレに関しては、どの会社でも、どの部活動でも同じである。
例えば、うちでは9歳のお姉ちゃんがいう意見には、耳を傾けるが、6歳の息子が言う意見には、さほど耳を傾けない。
理由は、お姉ちゃんは家族の一員として、各々の立ち位置を理解出来ていると認めているからだ。
部員100名の強豪校の野球部の主将が、素人で野球部に入りたての1年と、仲良くなくなれないのと同じ原理である。
まずは、自分の能力を高め、仲間と対等に活動が出来るレベルにまで上がって来た時に初めて、上下の関係は円滑に回るようになる。
上記は、同じチームとしての話である。利害関係のない他人を、認める認めないの話では無いことはご承知おき頂きたい。
スタイリストの師弟関係は特殊で、「アシスタントが、対等に話せる能力まで行くと直ぐに独立していなくなる」という環境下に置かれている。手塩にかけて育ててきた仲間が、あっという間に卒業するのだ👩🎓。なかなか悲しい話である。
そして、新しくまた1から新人を教える。しかし、これは簡単な事ではない、、、一流上場企業でもない我々の元に、自分よりも能力の高い人間が、入社してしてくる事はそうそうない。
よって、能力の差を感じ90%の人間が辞めていく。そしてまた新人教育だ。このルーティンが耐えれないスタイリストは、規模を縮小してでもアシスタントを取る事をやめる。
人間は簡単に期待してしまう生き物だ。いつだって、元気で素直な後輩が入ってくると思っているところが甘い、、、😅
過去独立していった人間を全員集めて、日本を代表するスタイリスト会社として ビックプロジェクトの仕事を受けてみたい」なんて事も考えるが、そんな事はあり得ない。
そもそも1人で仕事をしたい人が集まっているスタイリストには、縁のない話である。

話を戻すが、入社したて1年以内の人が先輩と仲良く対等に話すには、仕事を覚える以外に道はない。「良い環境だ、良い先輩に恵まれている。」と感じるのは1年経ってからの話だ。
それまでは、どこの会社もそこそこ辛い。
1年以内にやめる人のほとんどは、それを理解出来ていない。語彙力、包容力の乏しい先輩が上についたら、それは運が悪い。しかし、異常な先輩でなければ貴方の忍耐力に問題がある。
スタイリスト業に脳内のほとんどの時間を消費する師匠・先輩に対して、「力を貸す事」「助けになる事」がチームとして認められる術である。
このバランス感覚が悪い人は、チームから不信感を持たれる。それは、能力的に優れていても同じ事だ。
自分の時間をチーム内に渡せない渡そうとしない人は総スカンをくらう。
これに関しては、師匠は要注意である。土日は協力しない。20時以降は連絡が取れない、、、。基本的にLINEの返しが遅い。現場にあまり来ない。などは、総スカンをくらう予備軍である。自分の時間を確保しようとすると、決まって仲間から疎ましく思われるものだ。
要は、協調性をもって人との距離感を上手に保つことが大事。基本的に立場が下の人間は、上の人間に気を遣って言いたい事を言えないし、飲み込んでしまう。助けて欲しいのに、「助けてくれ」とは言えない。
その証拠にお願いされる時は、「津野さんお休み中 すみません」とくる。そこを言われる前に行動する事が協調性なのだろう。
バランス感覚をもとう!!


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