相手に意見する時に、どの様な方法で伝えているだろうか。仕事を円滑に進めていく上で、言い回しの上手い下手は、非常に重要なスキルである。
リースのアポイントも言い方次第で、服を借りれたり借りれなかったりするので、我々に取っては死活問題だ。
《上手い言い回し》
例①
タレントさんがイベント中に歌うパートがある際に、「LIVE」と言ってしまうと借りれないが、「イベント中に軽く歌います」と伝えると、借りれたりする。
これは何故か。。。
洋服屋は大事なサンプルを、汗まみれにして欲しくないからだ。この辺りが理解できていないと、借りれるものも借りれなくなる。
そして、騙してる訳でもない。
別に激しく踊らなければ、バラエティに出てるのと変わらない。歌番組では借りれるのに、LIVEと言ったら借りれないのは意味不明である。
これは言い回しによるものだ。
例②
5年前にいたアシスタントで、電話の天才がいた。
彼女は、「御無理を承知で、お電話させて頂いてます。今回の企画のテイストでは、どうしても御社の服が必要でして、リースが厳しい事は承知の上なのですが、なんとか、、、、。」
と深く深く頭を下げて、お願いしている様子が分かる伝え方をしていた。
今まで貸してくれなかったPRESSに行った際に、「津野くん久しぶり、凄いアシスタント入ったね。電話の子 過去何してたの?貸せない媒体なのに、
言い回しがうま過ぎて許可しちゃったよ。」
と言われた。
伝え方次第で無理なものもokがでるんだ、、、と関心した。
意見を上手に伝える為の、1つの手法としてYES、BUT法という技法がある。有名な技法なので、「知ってるよ!!」と言われそうだが、
相手に対して意見を言いたい時は、1度YESを伝えた後に、BUTを伝えると柔らかく伝わるといったものだ。
具体的には、
A今夜のご飯イタリアンにしない?
Bイタリアン最近行けてないから 行きたいけどなぁ、、、たまたま明日の会食がイタリアンでさぁ、、、和食でいいかな?
という具合だ。1度相手の意見を肯定するのである。スタイリスト風にすると、
Aもっと細身のパンツありますか?
B細身のパンツの方が確かにシルエット綺麗ですよねー、、、。今回集められなかったので、今から集めて来ても良いですか?
という感じ。まずは相手の意見を肯定した上で次にどうするかを伝える。
良くない例は
Aもっと細身のパンツありますか?
B細いの無いです。太い方が良いと思いますよ。
全然印象が、違うはず。
面倒だけど1度相手の意見を飲み込んでから、自分の意見を伝える様にしよう。それを怠るとトゲがある様に感じられる。
自分は意見を率直に言っただけ!と思っていても、相手には伝わらないものだ。ビジネスは相手ありき。
いつだって相手主導で考えてあげると、コミュニケーションはうまくいくだろう。
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