会社員時代の同期が、芸能プロダクションの社長をやっている。
知り合って20年になるが、津野の会社員時代、スタイリストのアシスタント時代、独立後 ずっと応援してくれている。
津野は会社員を3年で辞めたが、彼は7年会社員を続け、独立した。
その後、津野の人間性のみで、事あるごとに所属タレントのスタイリングのお仕事を振って頂いた。
今も彼の会社の案件で、台湾にきている。有難い話だ。
芸能の社長業は順風満帆ではない、所属タレントは気ままなモノで、義理深く恩返しする人もいれば、離れて行く人も沢山いる。
勝手にオーディション会場にいって、所属会社に伝えないタレントもいるし、別事務所に引っ張られて不義理で出ていく人もいる。
俳優とて自分の人生だ。自分を大きく売ってくれる人について行きたい。
所属する期間の中で、会社と互いの方向性を語りながら今後の人生を探っている。
スタイリストとて、数年間担当したら「別のスタイリストに頼んでみたい」と思われるから、同じ事である。
しかし、スタイリストに比べて芸能事務所は、先行投資の額が違う。
プロフィール写真を1度撮るだけでも、スタジオ費、ヘアメイク費、スタイリスト費、カメラマン費で20万近くかかる。
津野もブランドのビジュアル撮影をやるので、その辺は痛いほど分かる。
プロフィールの写真を撮って その写真片手に営業したとて、初めから大役を貰えるわけでは無い。
つまり、金にもならない番手の低い役から取っていくわけだ。
曲を作って貰うにも、まずは作曲家にお金を払わないといけない。
お金になる保証がないのに、各テレビ局、新聞社、雑誌社等に足繁く営業活動にいく。
この時使う電車代だって、接待費だって全て赤字の先行投資だ。
そして、出演依頼が来たからといって、全て受けれるわけではない。タレントのブランディングのために、クイズ番組は馬鹿がバレるからと断ったり、広告がきてもイメージに合わないと、断る苦悩もある。
そして、やっと知名度が上がって投資費用を回収出来る頃になると、鞍替えして大手に移籍したりする。。。泣ける。
津野が昔 芸能プロの出禁をくらった時に言われた捨て台詞は「津野!この子に会社が何千万投資していると思ってるんだ!!」だった。面目ない、、、。
芸能プロダクションは、所属タレントに人生を預けなければならない分 フリーのスタイリストより倍辛い。
自分が仕事が取れないから、自分の仕事がない、、、と思える方がよっぽど楽なのだ。
逆を言えば1人当たると見返りも凄い。役が順調に決まり、広告を定期的に取れるようになったら、投資分も比較的早く回収できる。
津野が会社員時代の稼ぎ頭だった上戸彩さんは、平成の30年間でNo.1の広告露出量だった。
30年、毎年30時間CM出ていた計算になる。2位の木村拓哉さんを大幅に上回る露出だった。
彼女はオスカープロモーションを長きに渡って支えた立役者だ。
2023年のCM女王の川口春奈さんは、年に21本も契約を取った。
1本2000万のギャラだったと、仮に想定しても4億円年間に入るわけだ。
日本の芸能人の数は24,000人。上戸さん川口さんはこの中でも広告としてはトップ。
極端に売れっ子なので、目指そうと思っても雲の上を掴むような話だが、プロダクションには夢がある。
是非上記に、迫るようなタレントさんを作って欲しい。挑戦し続ける仲間を見るのは、とても良い刺激になる。
挑戦をしているか、していないかでその人の呼び方は「老人」か「若者」に分類される。
何歳になっても若者と呼ばれる人でありたい!!
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