2通りのスタイリスト

仕事

30歳〜32歳までゆっくり、仕事と余暇を楽しみながら日々を過ごした。結婚もしてない、子供もいない、仕事はソコソコ忙しいが休む時間もあった。

33歳になった頃からスケジュールは、全て仕事で埋まり、アシスタントも出来た。そこから10年ずっとスピーディーな毎日。36歳には結婚もして更に自分の時間は無くなり、今や仕事と家事と犬の散歩しかしていない。

いつしか、友達からも誘われなくなった。

ではそれが嫌かと言われれば、全く嫌ではない。スケジュールガラガラ、アシスタントを雇う金もなく、営業を繰り返しながらバイトを副業にするのはゴメンなので満足している。

なにより、目標に少しでも近づいている事に安心する。

ただ、毎日毎日高速で業務を処理していく事に慣れ、地方ロケに入り時間がゆっくり流れた瞬間にハッとなる。

「このスケジュール感が、本来のフリーランスの時間配分なのかもしれないと、、、。」

仕事を絞ってやりたい仕事だけ、受けてアシスタントは付けても1人。仕事と余暇の間で人生を楽しむ。

実際に そのようなスケジュールを取った同業者の友達も沢山いる。

被った仕事を上手く回そうとするのではなく、断ると言う決断をとる。

彼等は自分をブランディングし、仕事を選別し、受けたい仕事にだけ全集中する。

意外なことに、こちらのタイプのスタイリストの方が多い。

人生の重要度を、自分の価値向上と余暇においているのだろう。

このタイプであれば、ウチの家族はもっと幸せだったのかもしれない。たまに遅くはなるけど、基本的に親父は家にいて土日はフルで遊んでくれる。

妻と家事は分担で、負担をかける事もない。。。

しかし困った事に、小学生の頃から津野の目標は「人が集まる人になる」だ。この目標に向かうには、隣の人より多く人に合わないといけない。

それが人生の重要度の高い側近(家族、親族、親友)には、嫌がられる事もある。

仕事は「成果」が目的だが、家族は「存続」が目的なのだ。

時間をかければかけた分、仕事も家族も良い方向に向かう。なんでもそう、大事な事には時間をかければ良い。

現在の津野の仕事のやり方は、1つの現場に長時間、時間をかける事がない。

すると、それなりに固定客も離れて行くし、アシスタントはスタッフに「津野さん またいないの?」と嫌味を言われる事もある。

それでも目標に向かって行かないといけない使命を勝手に感じている。

だから、地方ロケ、海外ロケは格別。

具体的には、

・1つの媒体に集中出来る。

・仕事仲間とゆっくりご飯。

・知らない土地の文化に触れれる。

いつもとは違う時間に、心が喜んでいるのが分かる。しかし、これでは目標を達成しないから

またバタバタした毎日にカムバックだ。

貴方は、どちらのタイプのスタイリストになりたいだろうか。こちら側に来るには、家族の協力が必須。

協力を得られないと、近く深い関係の人達を不幸にする可能性は非常に高い

自分の方向性をしっかりもって、そこへ向かっておって欲しい。

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