マネージャーと俳優は運命共同体。人生を預け合っている。しかし、マネージャー入所時期や、俳優の芸歴によって上下関係が発生する。これは避けようがない事実。
大御所のタレントに新人のマネージャーがついたり、名物マネージャーが新人を担当したりする。
この時にどちらかが「当たり前」を強行してしまうと大変な事になる。
このくらいは、やれて当たり前。この言葉は、芸能界の常識としては真っ当であっても 新人にとってはかなりキツイ言葉となる。
なので、相手の当たり前を こちらで決めてしまってはいけない。価値観は人によって様々なため、他人の当たり前はこちらの非常識だったりするわけだ。
その辺を探り合って互いに歩み寄る事をお勧めする。
津野が思う、1番心地良い関係はマネージャーが少し強い6対4の比率がちょうどいい。
これが、8対2になると途端に片方がストレスを抱える事となる。
何故6対4が良いか、、、。それは
・タレントが強いと、会社としての方向性が定まらなくなると言うのが1点、
・もう1つは我々裏方から見ていて関係性が美しく感じるのが1点である。
4対6でタレントの方が少し強いと、会社が振り回されているように見えて、見え方が宜しくない。
芸能界は、広い。無茶苦茶で自由気ままな俳優もいれば、めちゃくちゃ強くて俳優を囲い私物化してしまうマネージャーもいる。
そうなってしまったら、行く先はタレントかマネージャーいずれかの退所となる。
過去に圧倒的に自由気ままな俳優が、タレントとしての今後の展望というインタビューで、
「不動産転がして金持ちになりたいっすー!」と言った輩もいた。俳優業は早々に辞めてやるという意気込みだ、、、こんなの許されるわけないし、誌面に載せれないから、隣で聴いてるマネージャーが頭を抱えていた。
逆もある。タレントへの締め付けが尋常じゃないマネージャーによって、タレントがギブアップで、担当マネージャーを飛び越して、社長に助けを求めたケースもあった。
そのマネージャーは当然移動になり、生き甲斐を失ったと途方に暮れていた。。。
やはり、6対4が美しい。
津野はSISカンパニーの、とある名物マネージャーさんと高橋克実さんの関係が印象的だ。
津野のアシスタント時代、克実さんは飛ぶ鳥を落とす勢いで売れていた。その克実さんに対してマネージャーさんは
「克実‼️あんた最強 金持ってんだから、アシスタントさん達にジュース奢んなさい。」
「え!?突然なによ。分かったよ」
と言って何故か奢って頂いた。
克実さんはジュースを渡して頂く際に
「うちの事務所って厳しいんだよなぁ、3回現場に遅刻したら首なんだよ〜」と頭を抱えながら語っていた🤣ウケる。
主役俳優だろうが、遅刻は許さないという姿勢が美しい!!
一般の方は、芸能人というだけで一目置いている節がある。影響力、特別感、セレブ そのような印象をお持ちの方は多い。
それを事務所の方が、決してそう見せないように振舞うのは何とも微笑ましい。芸能人は役割が違うだけで、元々はタダの人。
メディアに出てるというだけで、格上の存在と位置付けるのは幾分強引かもしれない。
克実さんのケースにおいては、その固定観念を崩された事で急激に親近感が湧いた。やはり好感度は大事である
事務所が、ちょっぴり強い❗️という安心感がタレントの好感度まで上げるのだ。
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