入社日は何の日か

プロフィール

20歳22歳を迎えた日本人は。与えられてきた側から、与える側に変わる。何かのサービスをもってお金を抱くという日々に変わる。

学生時代は、親から食べさせて頂いて、行きたい所(学校、娯楽)を言えば行かせて貰えて、誰かに何かを与えなくても生活出来る無敵状態であった。

それがある1日を境に逆転する。それは入社日である。

そこから3ヶ月の間に生活の変化に耐えられない人間が次々と辞めていく。今まで好きな人としか連まなかった生活が、嫌いな人とも上手くやり過ごさないといけなくなり、体調不良だと休めば良かった日々も、自分が休んだら仲間に迷惑をかけるというプレッシャーにさいなまれ、無理して出勤する。

ただ、この中には学生ながらに独り立ちを出来ている人間も混じっており、その人達は集団に揉まれる練習をしてきた為、なんなく突破し残っていく。

練習というのは、具体的にはバイト漬けの日々だったり、プロ野球選手を目指して限界まで挑戦した日々に培われた忍耐力をさす。

彼らは学生期間中に集団の中での不条理や、歯痒さ、理不尽さを経験して残ってきた勇者である。

脱落していく人々が全部悪いわけではない。津野も会社員を辞めたし、続かなかったバイトもある。辞めた理由は、バイトに関しては、生活資金を稼ぐための手段として捉えていた。会社を辞めた理由は新しい目標が芽生えたからだ。つまり、目標に対して内側から湧き起こる情熱(内的要因)をもってして辞めた。

ここで、辞めた理由を環境(外的要因)のせいにしてしまうと、成長は著しくストップする。

どの集団にも合わない人間、耐え難い環境はあるもので、そこに直面する度に後ろを向いてしまうと、いつまで経っても現状維持。現状維持は下りエスカレーターに乗っているのと、同意である。なぜなら、周りの人が頑張っているからだ。自分が止まっている間に周りはドンドン成長してしまう、、、。

また、後ろを向いた理由を、不平等のせいにする人もいる。

・部長はAさんには優しいのに、私には当たりが強い。

・自分は理解力が乏しいから、頭の良い人には勝てない。

・元々身体が弱いから仕方がない

いくらでも言い訳はしたいだろう。しかし、不平等は今に始まった事ではない。生まれた時から不平等だ。人間は不平等の中で生活している。

例えば、ウチの目の前には、インターナショナルスクールがある。そこにはマイクロソフトの部長の娘、スーパー芸能人の息子などが在籍している。3回生まれ変わっても、そのビジュアルにはなれない美男美女や、親戚中の現金をかき集めても勝てない資産をお持ちの方がいる。

彼等は保育園から整備された特別な環境で育ち、高校に入れば海外で3カ国を喋れるようになって帰国し、20歳を迎える。

その人達とも同じスタートラインに立つ事になるのだ。それでも歯を食いしばって勝ちに行かないといけない。金で勝てないなら、愛嬌で勝り。語学で勝てないなら、行動力で勝れば良いだけの話だ。

それをいつまでも不平等のせいにして、乗り越えようとしない人間に、一生勝利は舞い降りて来ない。言い訳をしても意味がない。ダサいだけである。

パナソニックの創業者 松下幸之助は、貧乏な家に生まれ小学校で出稼ぎに出させられ、身体も死ぬ程弱かった。それでも「お客様第1主義」で日本の経済界のトップに君臨した。

豊臣秀吉もそうだ、農民からスタートし関白まで登り詰めた。織田信長に差し出す草履を、脇の下で温めてから、差し出した気遣いは伝説となっている。

皆、不平等を言い訳にせず、逆境を乗り越えて上がっていく。

現代は法の整備も整って、昔よりは随分環境は良くなっている。個人が発信出来て、あまりにも酷い扱いに対しては告発する事も出来る。そんな恵まれた時代に生まれて、過剰に環境のせいにするのはいかがなものだろうか。

入社式は、考えを180°変える日だ。いつまでも与えられる側の考えでは、貴方は何も成し遂げられない人間で終わるだろう。もう与える側に変わったのだ。その意識を持とう。

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