広告のギャラ交渉は1発で通ることはない。
「津野さんおいくらですか?」と聞かれるから、いつも規定額を伝える。
→「高いから安くしてくれ!」と言われる。
このラリーが凄く嫌いである。
広告に関しては大方、芸能プロダクションが津野を推薦してくれて仕事に至る。
広告代理店からの連絡は下記である。
「芸能プロダクション○○社から、津野さんの事ご紹介頂きお電話させて頂きました。」続けて、
「今回このような広告なのですが、おいくらでやれますか?」いつもコレを聞かれる。
この質問よく考えると“不思議な質問”である。
広告したい企業が、どれだけの予算(お金)を持って望んでいるかが分からないのに、末端の俺らが自由に価格を決められるわけがない、、、。
そう思わないだろうか。
例えば、
貴方がお茶漬け屋をやっていて、客から
「お茶漬け作ってくれないか?」と言われる。そして「いくら払えば良い?」と言われる。
値段に関しては「500円」と言ったり、「1万円」と言ったり 店により様々。
商売として仕事をしている以上 多く貰った方が会社は安定するわけだが、それを伝えると
「高い!安くしてくれ!安くしてくれないと困る」と脅されたりする。
「メニュー表に書いてある価格伝えただけなんですけど、、、。それで取り乱されでも困る、、、。」と皆さん思うだろう。
とほほ、、、である。
今回もそのパターンだった。
「その前に貴方お金いくらもってんの?いくら払うつもりできたの?」そう思うだろう。
いきなり店に入ってきて、「高い!」と文句をつけ、ウチを紹介した人(芸能プロダクションに)に「アソコのお茶漬けの値段下げてくれるように言ってくれ!」と言われても。
紹介人からすると意味不明。。。
「そんなの自分達でやってくんない?」そう思うに決まっている。
しかし、コレが一度クリエイティブな仕事となると、お構いなしでタブーをおかす制作がいる。。。困ったもんだ。
上記は、お茶漬け作ってほしい人と、作る側の店で解決しないといけない話である。
今回は悲惨な目にあった。
ウチとの料金交渉の途中で、制作が事務所に🆘を出したようだ。
「津野が高いから、スタイリストを変えろ!」と、、、。
仲が良いマネージャーさんだったから、「少し安くしてあげて」と言われた程度で済んだが、関係の浅い事務所さんだったら
“面倒なスタイリスト”と思われたに違いない。うちとしては完全に営業妨害である。
まずはウチと交渉を完全に終えてから、事務所さんに話して欲しいものだ。
正しい手順は次の通りだ。
「津野さん今回、スタイリスト代として●円予算を確保しております。この範囲内でやれますか?」
以上。終わりだ。
ここから、やれるやれないの問答はあるが、まずは依頼者が予算を伝えないといけない。
依頼はメールで来るから、依頼主の表情も分からない為 どういう対応をして良いか分からない。
正直に弊社の規定額を伝えても、いつも通してくれないなら
「津野さんはいくらで広告やってますか?」この質問は意味を無さないのではないかと思う。
予算が潤沢にあって、ある程度対応できる状況の場合にのみ聞いて欲しいものだ。
上記の内容は広告中心のスタイリストは激しく同感してくれる義代だと思っている。
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