時間に振り回されるスタイリスト

プロフィール

スタイリストはタイムスケジュールを決められない。確定スケジュールが前日に来るのは当たり前、撮影を縫ってスケジュールを組もうにも なかなか難しい。

今日も4日後の広告撮影が飛んだ。理由は、広告を作る側と芸能事務所の意見の相違

事務所は、「コレうちのタレントでやる意味ありますか?その辺のモデルでも変わらない内容だ」と反論したようだ。

撮影は構成から作り直して、来年に持ち越される事となった。

これによって我々のスケジュールは左右される。

上記の広告の日も別件が入っていた。しかし別件さんには、「広告撮影が入っているから行けない可能性が高い。申し訳ない。」と伝えていた。

例えばインターンの方が数ヶ月後、数週間後の2週間を狙って、

「この期間に行かせてくれ」だったり、

「その日は何時にどこに行けば良いか?」

「内容は何が入っているか」など聞いてくるが、何も伝える事がない。

1週間も先のことなんて、今伝えたとて予定は全て崩れるからだ。

従って1番良いのは、前夜22時くらいに

「明日インターン行っていいか?」と聞く事だ。ほぼ予定が固まっているから、「明日はやめた方がいい、勉強にならない」とか、「明日を逃したら3日は撮影が無い」とかが分かる。

直前に聞く事は失礼と思われがちだが、弊社は直前じゃないと無駄なやり取りが増えるから迷惑だ。

最も最良の方法は、だいぶ前に「この辺に行く予定だから、行く直前に確認メールしますね。そこで判断いただけますか?」と伝える事だ、

これからインターンに行こうと思う人は、この辺の感覚を分かっておくだけでも、スタイリスト・ヘアメイク・カメラマンの事を分かっていると思われるから、好印象を持たれる可能性は高い。

世間はこのようなスパンで動いていない。ガス工事で10日後の予約を取ったり、海外旅行をだいぶ前に取って旅行期間を空けたりしている。

しかし、我々は直前でその期間に広告が入る事もある。広告が1件取れれば、海外旅行で相当良いホテルに泊まれるし、飛行機代も捻出できる。そう考えると、数ヶ月前の事前予約はビクビクしてしまう。

高校時代の友達の集りも1ヶ月前に出欠確認が来るし、結婚式の予定も数ヶ月前に来るし、子供の運動会のスケジュールも相当前にくる。

全て出席したいのは山々だが、ここに重要なスケジュールが入ったらどうしよう、、、といつも不安である。

よっぽどの心意気が無い限りは、事前予約は控えたい気持ちである。

スタイリストは頑張れば、資金的な余裕が生まれやすい仕事ではあるが、時間的な余裕は生まれない。

例えば、大御所スタイリストまで行けば、アシスタントが現場に行く事を前提に、プライベートを優先する事も可能だが、ほとんどのスタイリストはアシスタントもいない。

本当の自由というのは、「時間とお金の余裕がある状態」をいう。その状態をめざす為に、スタート10年15年は時間の概念を捨てて ひたすらランクを上げる事に集中するべきである。

その段階でお金にも働いて貰う事が重要。安全な株式会社や、不動産を持ち「お金がお金を産むシステム」も併用していけると生活は安定するだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました