スタイリストの西さんから、「スタイリスト界のギャラ設定を変えていこう!変えれるのは津野!アンタしかない。だから真剣に考えなさい!!」と提案があった。とんでもない大義である。さらに西さんは
「そもそもスタイリストがバラバラで活動している事が、良くない。組合の様なものを作ってまとまり、1本3万円の呪縛から解き放たれよう!!」と仰っていた。
確かにヘアメイクさんに対してスタイリストの3万円は少ない。撮影1本にかかる労力が見合わない。特にメンズはなかなか無料で貸してくれないので、リース料を払って備えるしかない。時間は取られる上に服代まで取られたら大変な事である。手残りがなくなり、貧困まっしぐらだ。
この状況を理解した上で、リース料を払ってでも手残りが残る様に設計したリース屋が「お貸しや」だ。スーツを2体借りても1.5万円。1本30,000円のギャラの半分は残る。
リース店 大手のマナマナは長年王者として君臨しているが、どうも高すぎる。。。サンローランのジャケットを1つ借りたら、それだけで50,000円だ。赤字確定である。しかし、大手の料金設定に頼るしか無かった我々40代以上のスタイリストは、「あのスタイリストは良い服が持ってこれない!!」というレッテルを貼られるくらいなら、マナマナで「赤字覚悟で借りる。」と覚悟を決めていた。物が良くて安いリース屋なんて無かったのだ。。。
ただ、時間ギリギリまでは諦めず古着屋などを回って回って、それなりに見える服を買い集めていた。津野は利益最大化には執念がある。結果として、実際にマナマナを使ってTV収録に臨んだことは、ほぼない。執念の街探しである。
そのおかげもあってか、自社には沢山の服が揃う様になった。物流を確保できたのは、もしかしたらマナマナが高かったお陰かもしれない。

リース屋のことは、このくらいにしてギャラが安い問題に対しては、本当にヤバイと危機感を感じる。物の値段がここ5年で1.5倍上がっているのに、30,000円のギャラは据え置き。昔のスタイリストのほうが、儲かっているという事になる。
TV側が苦しい事も分かる。視聴者はみるみるうちに減り、収入の柱である広告も大部分がWEBに移行した。身を切ってでも、スタイリストに多くあげる放送局なんて何処にもない。
そう考えると、TV局が、払わざるを追えない状況に持っていくしかない。
例えば、各スタイリストがタレント事務所とベッタリの付き合いだったとして、スタイリストがTV局に立てついたら、今後は局から事務所にクレームが入る。(津野はそれで腫れ物扱いされた過去がある)
となると残された方法は、スタイリスト同士が一致団結して「30,000円では受けない。」と言えるかどうかにかかっている。

東京には3000人スタイリストがいるが、津野が知っているのは、50人程度、、、。残り2950人と知り合う方法としては、弊社レンタル店【お貸しや】を介して、日々服を借りにきてくれるスタイリストと仲良くなる方法もある。しかし、こんな事が出来るのだろうか、、、。正直、出来ない気がしている。
今後も景気が上向かないとTV局、大手広告代理店の鶴の一声で、我々下請けスタイリストは、お金をドンドン削られるだろう。
仕事を振られる側というのは、何故にこんなにも立場が弱いのか、、、。組合作りを諦める訳ではないが、どうすれば1本の単価を上がるのか。日々思考を重ねて行こうと思う。
現段階でスタイリストは、ある程度やり切ったら第2の人生を考えるべきだ。スタイリスト業だけでずっと生きていけるのは、選ばれしトップ層だけ。
2つ3つの仕事と掛け合わせて賢く未来を作っていこう。
津野はスタイリスト、衣装リース店、洋服ブランド、不動産、株式投資で乗り切って行こうと思っている。
皆様はスタイリスト以外に何をやる?手遅れにならない程度に早め早めで挑戦していこう!!


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