なぜ新人は辞めるのか

プロフィール

安い外注費、長時間労働を知った上で、アシスタントは応募してくる。たまに

「保険はありますか?」

「休みは有りますか?」なんて聞いてくる人はいるが、ウチにはそんなもんないし、聞かないで欲しい。

それを聞いた全員が気持ちが萎える。

仕事内容としては、

ファッション誌や、アーティスト、芸人を専任で やりたい人はウチではない。

上記の仕事をしていない事はないが、幅広く多ジャンルをやっているため、複数のジャンルをかじりたい人。

服も好きだけど、人も好き。華やかな世界も好き。

という我慢強く、明るい人には最適な場所だと思う。

タレントの男女比は3対7。

よって、「ガチガチにメンズでやっていきたいです。」って人にも合わない。

ただ、独立した時にお声がけ出来る人は、アシスタント期間に沢山紹介出来る。

その点で津野はマネージャー、スタイリストを経験したから、芸能関係ではトップクラスに知り合いは多い。

そこから仲良くなるかどうかは知らんが。それはもう個人のコミュニケーションスキルによるものだ。

知り合いが業界に沢山いるという状態は最強だ。

なぜなら、知り合いからしか仕事は来ないからだ。

独立してからは、自らの努力によって顧客を増やさないといけないが、過去のアシスタントの少なくとも3名は月給100万円を超えた経験を持っている。

これはかなり凄い事だと思う。

その昔NHKの番組にスタイリストが10名呼ばれ、TOKIOの山口くんと話す機会があったが、100万円を超えた人はいなかったから、稀なケースだ。

前項のブログでも書いたが、アシスタントになって半年以内に辞める人は80%を超える。

なぜ、こんなに辞めるのか、

辞めない人との違いは何かを考えた。

YouTubeで「覚悟」が違うと答えたが。その覚悟は具体的には、

「スタイリストをやりたい」みたいな、ヌル目のざっくりした想いで来るのか、

「人生を変えたい!!」と思って来るかによる。

よって、インターンで覇気が無かったり、積極的に我々に仕事について話しかけて来なかったり、何かやろうと動かなければ、もうお終いだ。

「人生をかえる!」なんて思ってる人は、目の色が違うし、受け身の姿勢では来ない。

表向きは、

現役アシスタントが、楽しく仕事をやってるように見せてるが、それは ほんの1%の一部分を切り取っただけで、99%の時間は悲惨なもんだ。

●寝たいのに津野からの頼まれ事が終わらないから寝れない

●待ち合わせ場所に5分遅れたら、置いていかれる

●明朝の撮影で、もう服を集めれないのに、深夜にコーデの画像をくれという意味不明なクライアントへの対応

●クソ忙しいのに、月末に経費精算を出さないと、以後10日間現場を外すという 強烈な社内ルールに追われ

●撮影後3日以内にクレジットを提出しないと、アシスタント全員にご飯ご馳走という「生活に直結するルール」

などなど 

厳しい条件をクリアして来ている。

更に津野は【仕事】しかしていない、狂気の仕事好き、、、。

飲みにも行かないし、遊びにも行かない、起きて寝るまでずっと働き続けている。

そりゃアシスタント辞めるわ、、、ほとんどの人はそう思うだろう。しかし、そうでもしないと

キチっとした手際の良いスーパースタイリストは作れない。

人生のわずかな時間を修行に費やせば、その後50年 楽できると思うと、数年なんてしれてるだろう。

しかし、当の本人たちは3ヶ月もすれば、コレが一生続くのか、、、みたいな暗闇に落ちて行く。

一生続くわけない。辞めればすぐ楽になる。

楽したければ、楽を取ればいい。決して悪い事ではない。

それで納得する人生になるならそれでいい。

今回は何故辞めるのかを解説した。

「生活の全てを放り出しても将来のために頑張りたい」という人は大歓迎する。寝る直前まで、仕事をして起きてすぐ仕事。

一見地獄のように見えるが、本気で挑めば以外と楽しくなる。現にそれが楽しくて津野は14年もやっている。奮ってご応募頂きたい。

頑張れ新入り達!!!

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