撮影前日にコーディネートに合うパンプスがない。
コレが珍しく2日連続で続いた。
ココでリース会社に行って、
レンタルするor買うの2択になるわけだが、過去14年 撮影に間に合えば買うの1択で頑張ってきた。
先週、来年入社のユリに手伝って貰った時、質問された
「津野さんは何故リース屋で服を借りないのですか?他のスタイリストさんのインターンの際は何度もリース屋に駆け込んでました。」
なかなか面白いところを突いてきた。
衣装リース屋「お貸しや」を開業している手前、なかなか言い辛いことではあるが、
「リース料を支払うとお金は消えていく。そして、物が残らないから。」と答えた。
該当のアイテムが見つからない場合、撮影ギリギリでリース屋に駆け込めばなんとかなる。
それまでは時間の限り、物を事務所に残せるよう努力した。
その結果が「お貸しや」なので、物(資産)に投資して良かったと思っている。
リース屋を使う良い点は、手間と時間を買える事だ。
例えばリース屋 最大手のマナマナは、レンタル料は高いが、それはそれは良いブランドを取り揃えている。
サンローラン、DG、LVなどなど
世界最高峰が揃っている。
その辺を持っていけば、大抵のタレントは喜んでくれる。
時間がなく、アシスタントがいないスタイリストにとっては最高だろう。だが、利用しない。
津野は良いも悪いも諦めが悪い。
どうせお金を使うなら資産に使うという気持ちでいる。
何故そうなったかは、
アシスタント時代に師匠が、自社倉庫をフル活用していた事に由来する。
その光景をずっと見ていたので、倉庫はスタイリストを助ける武器だと思った。
そこを充実させる事が優先で、消えてなくなる物に使う物ではないと思っている。
その14年間の蓄積が「お貸しや」となるわけだ。
しかし、歴代のアシスタントは たまったものではない。
目の前に有名ブランドを沢山扱うマナマナがあるのに、そこを使わず時間をかけてブランド古着を回ってこいと指令を出される。
「マジかよ、津野 超だりーわ」そう思われていただろう。
しかし、それはそれ。お金を使うなら資産に使うべきだ。
資産とは、それ自体が更に利益を生むコンテンツや物のことを指す。
お陰で、長年かけて集めた衣装映えする衣袋が、今やお金を生み出している。
資産は衣装だけではない、株や不動産、ブログや、YouTube、インスタグラム、tiktokも資産だ。
ここにお金と労力をかける事で、お金がお金を生む現金製造機あるいは、労働力代行機となる。
株、不動産は言うまでもないが、ブログ、YouTubeを始めたお陰で、人材採用にかかる手間と費用がかからなくなった。
「YouTubeをみました、ブログ読んでます。」という若手が弊社の門を叩くようになったからだ。
周りのスタイリストさんや、PRESSの人からは
「何故津野さんのところだけ そんなに人がいるの?」と質問されるが、
「資産に投資して来たから」が答え。
資産のお陰で楽ができる。人生を豊かにしてくれる。
本業のスタイリストで「お客様からの有難う」を集めて頂いた大事なお金は、
キャバクラやギャンブル、不必要な飲み会、格上に見られる為のブランド品の購入、高級車に使うくらいなら、
資産に投資する事をオススメする。
まず資産を買い、その資産から溢れたお金で、娯楽や質の良い食事を楽しんでいくと、満たされた人生になるだろう。
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