良い先輩の条件

プロフィール

社会人成り立ての人にとって、最大のリスクは上司ガチャ先輩ガチャである

新入社員、及び転職組みにとって新しい会社はキラキラしていて、理想のオフィスだろう。

まだ入ってもいない会社の事を、魅力的に捉え そこを目指して精一杯就活したのだから、当然 理想像に決まっている。

しかし、会社の1番の問題は人である。

コレは選べないわけだ。配属も選べない。だから、学生には企業訪問に行きまくれと言うのだが、ほとんどの人は行って3社程度。

知らない人3人会って、全ての人が気が合うなんて事はないだろう。会社だって同じ事だ。

我々スタイリストにもチームガチャはある。合わないチームもあるし、めちゃくちゃ気が合うチームもある。

なので、誰とでも上手くやるニコニコした人は社会で最強だ

では、逆に上司先輩となる人はどのような人が理想か。

貴方が上になった時にどう言う人であると、下はラッキーかを考えてみよう。

一般的には「真面目で優しい人」と思われている。

しかし、上司が真面目一辺倒だと疲れる。

そこに「遊び、人間味」が無いとお親い申し上げたいと思わない。

更に経営者ともなると、

ちょっとだらし無いくらいの方が下は育つのだ。なんでも完璧。調べ物も早ければ、コミュニケーションや、プレゼンも最強。

頼み事は秒で終わらす!みたいな経営者は 下からすると疲れる。

良い上司像は、ココが盲点だと思う。

機械みたいな人間は、業務スピードとしては尊敬されるが人として好かれない。人として好かれないと、下は続かない。

でもベースは真面目でないといけない。このバランスが非常に難しい。

では、具体的に「遊び・人間味」とはどう言う事だろう。

●遊び

・コンビニで「飲み物何かいる?」と聞いて、後輩が、「何でもいいです。」と言ったら、「黒酢を買う

打ち合わせ中に真顔で関係のない資料(タンクトップで泥酔した同僚の写真)を部下だけに見せてくる上司

後輩は表情を崩さないように「そうですね、そうしましょうか・・」と必死に平常を取り繕ったりする。

このように、

「仕事中にふざける人は能力が高い」という共通点がある。

ふざける」「遊ぶ」というのはクリエイティビティそのものだからだ。


クリエイティブな発想や好奇心がないと

そもそも「ちょっとふざけてみようかな」という発想に至らない。
ふざけるということは「心に余裕」がないとできない。

新しいアイデアというのはこのような「心の余白」の中で生まれるものである。
ふざけられる遊び心と、心の余裕がある人は

発想力が非常に高い傾向にあるのだ。

更に、相手を見る判断力にも長けている。

部下にも先方にも

「この人は冗談が通じる」

「今ふざけてこの人怒らないだろう。」

などを判断して、先を見越し高い次元で適切にふざける事ができる。

そして、度胸とチャレンジ精神も兼ね備えている

このハイリスクのノーリターンを取る行為は

全く合理的ではない。でも、この非効率な行為こそが

人と人との距離を縮める根幹となることを忘れてはならない。

人生には役に立たないけど、ただただ面白い。

この時間こそが有意義な時間と言える。

仕事に関しては、基本 効率90%だ。

ただ残り10%に非効率、人間味、遊びみたいなものを差し込むと、人として愛されるのである。

その昔、マネージャー時代、事もあろうに六本木のスタジオ駐車場内で

滝沢秀明くんの車に車をぶつけた事があった。ぶつけたというか、擦った。

それを上司である専務に謝りに行った事がある。

当時はジャニーズ全盛期。オスカーも全盛期ではあったが、売上的には全然勝てない相手だった。

津野

「すみません。事もあろうにジャニーズの車にぶつけてしまって、、、申し訳御座いません。」 

専務

『相手は、誰だ?』

津野

「滝沢さんです、、、やってしまいました。。。」

専務

『擦ったのか、、、ジャニーズ車か、、、。

どうせぶつけるんだったら、廃車にして来いよ!

セコイ事するな^_^

と冗談を言われ、ガハハと笑われた。

この返しに若き日の津野は、どれだけ救われた事か、、、。

専務の器に圧倒された瞬間だった。

コレが出来る大人の遊び心。敬服いたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました