毎日、昼夜問わず頑張るアシスタント達は意外なところで、落とし穴に落ち続けている。ココに関しては、10年前から全アシスタントである。
弊社アシスタントは、半年間の研修期間が終われば、会社からの給料と、週2日のアルバイトで東京で一人暮らし出来る設計となっている。
過去のアシスタントの中には、初めの半年間、金銭的に耐えれない人もいた。その方々は事務所を寮として、寝泊まりしていた。
事務所は150ヘーベーの大きな一軒家。風呂もデカい。3人くらいなら別々の部屋で寝泊まりできる。
持ち金ゼロで上京しても、夢を叶えられるようにしている。
実際に 奨学金を月5万円返しつつ、事務所に泊まってバイトしながらアシスタントを続けた人もいた。
そんな余裕資金のない中、一体何の罰金が多いのか。
①駐車禁止の罰金
これがNo.1である。先日「返却で、4分路上駐車したらやられました」と報告を受けた。
罰金は15,000円
ココに関しては、100%自己責任。
理由としては、駐車場を探せば良かったし、返却しながらも、ちょこちょこ車を気にしないといけないからだ。
ただアシスタントの気持ちも分かる。駐車場がない場合は結構多い。
そして、10件20件返却があるのに毎回駐車場に停めてると、面倒くさいのだろう。
しかし、これを会社が払ってあげて全員交通ルール無視、全額会社負担というのは意味不明なので、自己責任としている。
②衣装の破損、リース料の支払い
・衣装を輸送している時に、引っ掛けました。
・ラックから落として汚れました。
・リース料を払わないと貸してくれないブランドから、誤って借りてしまいました。
ココに関しては、アシスタントの注意不足ではある。しかし、温情の余地あり。
なので、ケースバイケースではあるが、津野が半額、残りはアシスタント全員で分割もある。
あまりにひどい理由の時は、温情の余地なしもある。
自分たちも痛みを伴う事で、服を丁寧に扱ったり、将来、無駄な出費を減らす為の勉強代だと思っている。
③菓子折り代
・ブランドとしては貸せない媒体なのに、確認ミスでウチが誤って使用して怒られた場合の謝罪用
・服が雨で濡れてるのに、そのまま返却して怒られた時の謝罪用
・衣装渡し案件で、一部アイテムの渡し忘れで迷惑をかけた事務所さんへの謝罪用
ココに関しても、アシスタントの注意不足ではあるが、意識が低過ぎるという事で温情の余地なし。全額アシスタント負担。
菓子折り代を1000円〜2000円。内容がひどい時は5000円ほどのお菓子を支払って貰っている。
生活に余裕がない中で、罰金まで大変だとは思う。しかし、地に足の付いた責任を取れるまともな人間になって欲しい為、上記を実走している。
借りた服を丁寧に扱い、人として真っ当である事がまずはベースだ。そこがブレていると 将来あっという間にお客様は居なくなる。仲間が消えていく。
仲間は責任の向こう側にしかいないのだ。
・頼まれた業務をいい加減にこなす。
・謝らないといけない場面で謝らない。
・人から借りたモノを適当に扱う。
・制限時間をしかとする。
・遅刻しても平気な顔をしている。
このように、社内的に責任を取れないようでは、他人は仲間と認めてくれない。他人のままだ。
責任が取れない人間の側に、人は寄って来ない。責任の向こう側にしか仲間はいないからだ。
逆に、社内にも社外にも仲間が出来ると
・仕事がスムーズに進む
・ドンドン仕事依頼がくる。
・仕事が楽しくなる。
まず責任を取れるようになろう。すると、その向こう側にいる仲間が振り向いてくれる様になる。
仲間を増やして行こう。
それが罰金の先にある弊社の教えである。
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