スタイリストって細かいのよ

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芸能人のスタイリングは、「タレントの好み」と「マネージャーが納得する」中間のスタイリングを心掛けないといけない。

タレントさんの芸歴や、マネージャーの地位により、コーデの寄せ方は8対2あるいは4対6になったりもする。

ここは、タレントとマネージャーのPowerバランスを見ながらになるので、コミュニケーションしながら考える事となる。

今回のロケ着の写真をアシスタントに撮って貰った。

俳優さんは男49歳。とてもオシャレな方。下記AとBどちらの衣装写真を提出したと思う?

Aを採用した。何が違うか。

カーディガンの見える面積が違う

Aの方が柄が少ししか見えないため、大人っぽく見える。Bは、ほぼ柄で若く見える。

なんとなく伝わるだろうか。。。例えば、今回のタレントがゆうたろう君ならBを採用する。

このような細かな指示をしている。どれだけ相手の年齢、個性、ファッション感に寄せれるか数㎝単位で指示している。

こちらは、エルボーパッチがあまり露出しない様に撮影して欲しいとお願いした。

デザインが多ければ多いほど大人っぽさから離れる。せっかくニットは可愛いのに、エルボーパッチでNGになってしまうと勿体無い。だから、その様な指示を出した。

人の直感とは鋭いものだ。1ラックに10コーディネートかかっていても、2秒で自分の好きな洋服を無意識に手に取れる。

スタイリストや、ファッションに精通したタレントなんてもっと早い。1秒だ。

せっかくチームで団結して、借りてきた大事な洋服を写真の撮り方1つで、ボツコーデにしては申し訳ない。

そこまで、貸してくれた人に敬意を払って写真を撮る必要があると感じている。

弊社には、タレント毎のアルバムも存在する。そこに毎回現場担当のアシスタントが着用写真を入れて行くのだが、その社内用資料の写真も同様に細かく指示している。

例えば、PCの画面を上から撮る。すると、当然顔が大きく見えて、服は見え辛い。。。最悪である。若干下から撮らないといけない。

タレントさんをど真ん中の日の丸🇯🇵ポジションで撮る。これもクリエイティビティにかける。証明写真じゃないんだから、、、と感じる。

ど真ん中で撮るなら、抜けのいい一本道🛣️でと思ってしまう。

その日現場に行きたくても行けなかった他スタッフの為に、1番格好良いルックで資料を残すべきである。

たかが1枚の写真ではあるが、その奥に潜むタレントさんや同僚の為、最良の写真を残すよう努力しよう。

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