43歳友達ごく少数。大学時代に10人つるんだ友達は、今や3人。時の流れと共にそうなった。
友達とは、利益を抜きにして会える人の事をいう。ただ一緒にご飯を食べるだけで楽しい。そんな感じ。大人になるとご飯を食べる時間を取るには、その奥に仕事を意識する。
例えばIMMEZチームと会う時は、どうブランドを発展させて行くかの打ち合わせ。
スタイリストとしてのカレンダー撮影のご飯は、お疲れ様を含めたチームの仕事としての親睦会、などだ。
仕事にどう活かせるかを意識して人と会う。生きて行く為に仕事は最優先となるため、打ち合わせ込みの食事会は、何よりも先にスケジュールに組み込まれる。
その余った時間で友達と会う。
仕事が忙しければ忙しいほど、友達との時間は取れなくなるわけだ。
津野は大学を終えてから、とても忙しい芸能人のマネージャーとなり、そこからスタイリストアシスタントをやった為 8年間自分の時間は無くなった。
当然その間に友達は消えた。会う時間なんてなかった。
友達に会えなくなる事を覚悟して、8年間を迎えたので悔いは無いが、当時は少し淋しい気持ちもあった。
自分が働いてる時間に友達同士は楽しそうに会っていたからだ。
スタイリストになったのが30歳。自由な時間を手に入れた。仕事は無かった為、8年間の反動で30代前半は友達が爆増した。
3年後、仕事が忙しくなったため友達とは次第に会えなくなり、また友達は減った。そして今も友達は少ない。
人生振り返って思う事は友達はいらない。という事だ。全然淋しくない。
利害関係のない友達とは、目的を共有出来ない。目的を共有出来ない相手とは、人生を共に旅出来ない事を知った。
人生に必要なのは同じ目的を共有するパートナー。つまり仲間だ。
・「人生、力を合わせて歩んで行こう」という目的の元に結成された家族。
・「スタイリストになって理想を実現させよう」という目的で集まったアシスタント達。
・IMMEZというブランドを世に広め、「日本人をドラマの登場人物のようにオシャレにしよう」という目的で集まったデザイナー、パタンナー、PR。
このような「仲間」が人生には優先される。そして、仲間はそのうち友達となる。
だから、「スタイリストのアシスタントになると友達が減る」と思っている方は、心配する必要はない。
確かに友達は減る。しかし、もっと価値のある仲間が増える。
ウチの子供達を見ていても、若い頃は友達が全てだ。友達の顔色を伺い、友達に合わせ、友達との時間を楽しむ。
しかし、その小さな小さなコミュニティから抜ける日が必ずやってくる。それは、貴方が友達の元を離れ成長する時だ。
成長して行く中で、必ず並走してくる仲間が見つかる。その仲間こそ、貴方を助け、同じ目的を歩む本当に必要な人となるだろう。
そして、貴方が仲間と必死に人生を歩み、ふと振り返った時、いつの間にか友達が周りにいない事に気付く。
それは悲しい事ではない、友達とは目的が変わっただけだ。
目的を共有出来る人と時代時代に、切磋琢磨しながら付き合っていこう。
それが人生の醍醐味、一期一会。
仲間は最高の財産となる。仲間を増やしていこう。
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