制作会社、マネージャー、タレント。
衣装には各々の思惑がある。全員が納得するにはまず、決定権の高い順に詰めていかなければならない。
基本的に決定権を持つ順番は
1番マネージャー、2番タレント、3番制作だ。
コーディネートを見せてくれとは言われていないが、マネージャーさんに1週間後のAさんのカレンダー撮影のコーディネートを無理矢理見せた。
今日は、Bさんの媒体の取材日。
たまたま来週のカレンダーのAさんと、今日取材のBさんは、同じマネージャーさんだったので、洋服実物を見せる事ができたという形だ。
実際の服を目の前にして打ち合わせると、オンラインやLINEで画像、文字を使っての打ち合わせに比べて 5倍スピーディーに話が進む。
素材感や、シルエットが1発で伝わるからだ。
どれだけ世の中に「オンライン」が有効化されても服に関しては、「オフライン」が有効だと日々感じる。
クライアントに負担をかけない術としては、実際に見てもらう方法が最適である。
たった10分の打ち合わせが、互いに大きな時間削減となった。
打ち合わせの結果、正解率は60%
服を見せずに当日を迎えていたらと思うと、ゾッとする。基本的に80点以上の点数を出し続けない限り2回目は来ない。
これはアシスタント時代に大御所のメイクさんから教えられた。
制作が出した衣装案に対して、20%方向性が異なる解答をマネージャーさんは出してきた。
危ない危ない。制作の思い通りに服を集めても正解ではないという事だ。。。
仕事の運び方としては、
まず第一に制作とマネージャーが話し合う。その結果をスタイリストに伝える。では、何故上記のような「バグ」が生じるのか、、、。
それは、伝達の際に「文字」で伝える事で、意味合いがズレて伝わってしまうからだ。
仕事の打ち合わせには、文字だけでは伝えきれない、空気感やニュアンスがある。
「文字で書かれた通り集めてるから大丈夫」
なんて、甘く考えていると痛い目をみるという事。難しい。非常に難しい。
ここで注意しなければならないのは、制作やマネージャーは、スタイリストにちゃんと伝えたと思っている事だ。非常に怖い。
やはり、スタイリストからマメにコンタクトを取り、イメージを潰していかなければならない。
どの仕事でも共通して言える事は、
仕事が出来ると言われる人は、めちゃくちゃ細かいということ。どんなに小さな不安でも潰して潰して確実に仕事をしている。
マメであればあるほど、仕事人としては向いている。
「自分は大雑把な性格だ。」と自覚している人は大いに気をつけてほしい。
まだ1週間あるので、不確実だった。40%を今日から集めようと思う。
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