人が寄ってくる聞き方

プロフィール

先日、PRESSの方からお灸を据えられた事がある。

ウチのアシスタントの1人がリースに伺った際に、会話で失態を犯した様だ。

詳しくはこうである。

アシスタント「○○さん休日は何をされているのですか?」

PRESS『この前の休みは、、、、』と質問に答えた時には背を向け、服を選んでいた。そして、背を向けたまま相槌を打っていた

さて、これは何がまずかったのだろうか。。。

PRESSの方は、『自分で質問しておいて、背を向けて相槌を打つのは失礼だろ。どうせ私の話なんか興味ないんだろ?!』と思った様だ。

では、基本的に時間がないリース時に どうすれば良かったのだろうか。例えば、話ばかりしてても、30分後には次のスタイリストが来る。しかし、何も話さないのも気まずい、、、。という意味ではアシスタントの気持ちも分かるが、

津野だったら、まずは質問はしない。やるべき事をサッサと終わらせる。そして、どちらかが伝票を書く間にコミュニケーションを取る。

コレによって後続のスタイリスト及び、PRESS担当者に迷惑をかけない範囲で処理できる。

PRESSからすると、アシスタントは未来のスタイリスト。独立後は贔屓にして欲しいため、友好的に接してくれる人は多い

しかし、なにぶんスタイリストよりも関係値が薄いので、探り探りではあったりする。よって、アシスタント側は《可愛い生真面目さ》みたいなもの売りにして接して行かないといけない。

かつては、津野もそうしていた。ちょっと未使用が続くと 顔を作ってから返却に行ったり、

使用が出ると、写真を片手に「見て下さいよ!めっちゃ可愛いくないですか?」と御礼を伝える。

「あー、、、この子には今後も協力してあげたいなぁ」と思われないといけない。

巷ではコミュニケーションは聞く力だと言われる。今回のケースだと、アシスタント側から なかなか話しかけない人が多い中、質問をするまでは素晴らしかったと思う。

問題はその後。。。。「聞く行為」が良くなかった。

では人の話を聞く時は、何が大事だろう。皆様も友達からの悩みを聞いたり、喜びの声を聞いたり様々あるはずだ。

答えは、追体験する事である。これは、寄り添うよりも高度な聞く力。寄り添うだけでは物足らんと言う事だ。 

では、話し手の体験を自分も追体験するには、どうすれば良いか。。。

まずは、相手の表情の変化を見逃さない事である。人は言葉よりも表情に93%真実がでる。例えば「有難う」でも「ごめんなさい」でも、言葉だけならいくらでも伝えれるが、実際どのくらい有難うと思っていたかは顔を見れば1発。

つまり、質問したなら、返す時の顔の表情を1秒でも見逃してはいけない。

そして、話し手の感情と同じ体験をしようと試みれば良い。

その上で、話を誘導しない事。パターンに当てはめない事。が良いとされる。

相手の話に対して「それってこう言う事なんじゃ無い?」と話を誘導したり、「私も似た様な経験があって」とパターンに当てはめて話の腰を折ると、話し手は究極にシラける。

内容が理解出来ない事以外は、質問をある程度封印して、聞くに徹した方が良い。

例えば、友達が彼氏に振られた相談をして来て「分かる分かる」と自分の似た体験に当てはめようとする人が嫌われるのと同じである。

「分かる、分かる」と言う人は総じて偽善者である。分かるわけがない。悩みなんて千差万別 同じ型のものなんてない。

分かる」といって慰め係(役割)を真っ当しようとする心が、更に話し手を傷付けることを知るべきである。

まとめると、

●聞く時は表情を見逃すな

追体験して、同じ感情になれ

●「分かる分かる」とパターンに当てはめようとして、役割を演じるな

この辺となる。

背を向けて返事をして、目上の人の話を上の空にするくらいなら、話さない方が印象が良い。質問する時はその位 聞き力を身に付けて頂けると、魅力的な人とうつるだろう。

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