映画「裏社員。スパイやらせてもろてます」の完成披露舞台挨拶だった。WESTさん7名主演の映画で、津野は剛力彩芽さんのスタイリングで参加。
数ある舞台挨拶の中でも、秀逸な会になったと思っている。その理由は、参加者全員の会話術。
まるで「さんま御殿」を見ているかのような、演者のやり取りに恐れ入った。
アイドルグループの中でも群を抜いたトーク力だと感じた。
彼等は役割分担がしっかりしており、重岡くんは進行役とボケ、桐山くんはツッコミと言ったように、グループとしての役割を各々が果たしていた。
それが、上手く組み合わさって、うねりを上げて巨大なエネルギーが放出されていた。

弊社も沢山のアシスタントさんが、其々の役割を全うして活動している。
上は、
頭を使った業務優先。モノ集めやアポイントのアイデア出し、コーディネートに関わる事を中心。
下は
体を使った業務優先。返却、ピックアップ、縫い物、コーディネートの写真撮影を行い、収録が終わるまで待つのも大事な仕事。
真ん中は
1日でも早く、頭を使った業務の助っ人が出来るように、自主的にバンバンアイデアをだして、上の背中を押す事が求められる。
こう考えると、スタイリスト業は新人さんも沢山活躍できる場がある。
新人が返却・縫い物、現場残りをやってくれるから、その時間で先輩はアポイントを入れたり、リサーチ出来たりする。
まさに、チームワーク。このチームワークがバラバラだとどうなるだろうか。。。
皆が働いているのに、サボる。アイデア出しやリサーチは人任せ。提出期限は守らない、、、1人でもこの様な人がいると、生産性はダダ下がり 文句は飛び交い、チームの相乗効果は空中分解する。
では、この様な人が1人もいないチームはあるだろうか。残念ながら、なかなかない。モチベーションは人により様々なのだ。。。
では、上は士気を下げる人間を指摘すればいいか。
「なんでやらないんだよ!」「サボってないでやれよ!」などと指摘をしようものなら、更にやる気をなくし、そのうち指摘者を無視し出すだろう。
さぁどうする。津野の持論の答えは
「相手を変えようとせず、自分が変わるしかない。」だと思う。
指摘するのは程々に、やってくれた事に注目して感謝する。やれなかった事はいつかやってくれると信じる。
ただ期限があるものに関しては、代わりにやってあげないといけないケースも生まれてくる。。。
イライラするだろうが、それでも信じて 「やってくれた業務」にフォーカスして感謝する。
長期目線のサポートシステムだ。

上記のような育成過程で、先輩や師匠が必ずやらなければならない事は何か、それは
「楽しそうにする事」。これ一択である。
どんなに大変で笑顔を作り辛くても、楽しそうにしていれば、後輩はその姿をみて、自分達の未来が明るい事を知る。
先人は同じ道を通る若手に いかに憧れさせるかが大事で、
「今日はこんな芸能人に会った。」とか「こんないい事があった」と仕事を通して感じたワクワクを表に出す事で、
「スタイリスト業は、めちゃくちゃ楽しいんだ」という事を伝達していってほしい。
WESTのチームワークのように、各々の役割がピタッと合致し、上手い具合に連携し、強いエネルギーとなった時、最高の力が引き出されるだろう。
過去最高のチームを作ってみたい。
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