毎日2、3件の撮影に恵まれている現在。なぜこの様になったかを分析してみた。
独立したての頃は、仕事に困っていたので 頼られる上に暇も潰れて、生活費を頂ける仕事に、感謝しかなかった為、「有難う!有難う!」と心に訴えながら集め物をした。
仕事が増え、撮影日が重なる事も多くなったが、なんとか繋ごうと、「動画が回ったら抜けていいか」、「前日に衣装渡す事で受けさせてくれないか」など、妥協案を提出しながらも 受けさせて貰った。
当時条件を飲んでくれて仕事を振ってくれた、マネージャーさんヘアメイクさんは津野不在の中、衣装の直しもやってくれたので 頭が上がらない。
更に仕事が増えて、回すことに限界を感じてからはアシスタントが分身となって頑張った。
では、何故当時のマネージャーが まず津野に連絡をくれたか。。。答えは次の通りだ。
・「なんとしても受ける」という姿勢。
そして、
・依頼の連絡にスピード感をもって返信する。
これだけ。
後は精一杯 良い服を提案して、現場を楽しませることのみである。

では、クライアント(マネージャー、広告代理店、プロデューサー)に対して、何故上記の①②が刺さったのか、、、。それは、
【都合が良いからである】
人は何を基準に店、人、遊びを選ぶか、、、それは、自分にとって都合が良いか悪いか。それのみだ。
・同じ品質の服であれば、安い方が良い
・酒を飲むなら近所の雰囲気のいい店がいい
・遊ぶなら、沢山の店が1箇所に固まった複合施設が良い
など、自分の都合で選んでいる。逆を返せば、「都合の良い人」になれれば、仕事は沢山舞い込んでくるという事になる。
スタイリストは自分を商品にしてマーケティングして行かなければならない。マーケティングとは、「勝手に売れる仕組み」なので、
どうすれば勝手に仕事が入るかを逆算すると、「都合が良い人」は十分戦略の1つになるのだ。
連絡すれば、数分で🆗or 🆖の連絡がきて、🆖はほぼなし。それでいて良い服を持ってきてくれるなら、こんなに都合の良い事はない。

ほとんどのスタイリストは、アシスタントがいないので、マネージャーは、1人のスタイリストが取れないと、同じ工程を何度も何度も繰り返さなければならない。ただでさえ忙しいのに、コレはなかなか辛い。。。
時に津野は、マネージャーさんの依頼で、ヘアメイクさんを紹介してくれと言われる。これは、ある意味マネージャーさんの仕事の代打である。
ヘアメイクを手配する時の手順①②はこうだ。
①有名な方をやっていて信用のおける人
(有名人を盾にマネージャーに納得されやすい為)
②現場をリラックスさせてくれる人
しかし、このような人は とにかく忙しい。津野が良い印象を思っているという事は、他もそう思っているから引っ張りダコである。
すると高い確率で「別件が入っている」と断られる。
メイクさんはその人の代理だと作るものが丸っきり変わってしまう為、アシスタントでは🆖。よって、また その方同等の人を探し出す。5人くらい当たっても捕まらないと疲弊する。
サクッと良い人が取れるとどれだけ楽か、、、「そんな都合の良いヘアメイクさんはいないもんかな、、、😅」といつもそう思う。これを毎回マネージャーさんは体験しているのかと思うと、同情する。
「都合の良い人」というのは、なかなかに悪い印象の言葉だ。しかし、
ビジネスにおいては お客様にとって、都合の良い事が1番なのである。
上司部下の関係だってそうだ、上司は都合の良い部下に話しかける。大事なポジションを渡す。
皆、自分の都合で生きている事を考えて逆算して動いていこう。
弊社はこれからも「都合の良いスタイリスト」でいるために、津野同等レベルのサービスの出来る人間を、沢山仲間に入れて行かねばならない。
教育事業に力を入れていこうと思う。
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