スタイリストとアシスタントの判断力

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判断を間違えて失敗した。スタイリスト業を20年やっても判断を間違う事がある。

先日の広告撮影での失敗は、配送先の誤りだった。パンプスが必要で、撮影日の午前着で撮影所に配送を依頼したら、届かなかった。どうやら、撮影隊が到着する前に配送され、不在で持ち帰ったようだ。

アシスタントは、確実性をとり撮影所ではなく、置き配可能な自宅を希望していた。

失敗は津野の性格にある。津野はチャレンジャーな性格なので、何事も「なんとかなる」と仮定し効率が良い方を選ぼうとする。

もし、「靴が届かなくても、業者と交渉すれば良い」くらいに思っている。

その反面、チャレンジャーな性格が今を作り上げた事は間違いない。会社員辞めてもなんとかなる。撮影が重なってもなんとかなる。飲食店を始めてもなんとかなる。

何故か、根拠もなく「全て上手く行く」という自信がある。一見格好良く聞こえるが、細心の注意を払えないという欠点があるのだ。これ、スーパー短所だ。

ただこの性格は変えれないため、周りに石橋を叩いて渡るような堅いスタッフが必要となる。

過去のアシスタントの中には、津野のような猪突猛進のアシスタントもいれば、真逆の保守的なアシスタントもいてバランスをとっていた。これが、全員津野のような前進あるのみの、【前進バカ】が揃ったらミスを連発する事になる。

よって、「津野さん、それはリスキーです!!」とハッキリ言えるアシスタントが必ず必要なのだ。

「なんとかなる」という性格は、スケジュール調整にも支障をきたす。理由は、ビチビチに詰めても「なんとかなる」と思ってしまうからだ。

リースが、30分おきにバチバチで入っているとリース先付近で駐車場を探す暇がない。駐車場🈵車で10分彷徨うと、全てに遅刻して、1日が失意の底に終わる。

30分おきに3件入れるなら、4件目のリースは調整時間として30分空けないといけない。

「ちょっとの遅刻くらい気にしない」という状態が3回続くことで、『いつも遅刻のスタイリスト』のレッテルを貼られて、以後借り辛くなる。

弊社は、「ダメな時を想定出来るアシスタント」が必要な事務所である。

そこに関して津野がやる事は、自分の暴走を止めて貰えるよう「アシスタントが師匠に文句を良いやすい雰囲気」を作っておくことだ。

結論、会社の方向性を決めるような大きな決断はさておき、

細かい判断に関しては、スタイリストもアシスタントも大して差はない。始めたばかりのアシスタントは、赤ちゃんみたいなものなので、チンプンカンプンだろうが、1年近く経験するとほぼ判断の差はなくなる。

当然、アシスタントの方が、判断が良い事だって沢山ある。津野は思いつきで、1日の動きをゴロっと変えてしまう癖があるので、アシスタントは大変迷惑していると思う。

そこを優しく制して、正しい方へ導いてくれる賢いアシスタントが続々と生まれてほしいものだ。

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