他人と比べた先にあるもの。嫉妬する人しない人

プロフィール

若手に「人と比べる?」と聞くと 多くの人が「比べる。」という。自分もマネージャー時代の同期と比べ、stylistになってからも同じ年独立のstylistと比べ苦しい思いをした。

同じ頃に独立したstylistが、独立した年にSMAPをやったり、菅田くん、山崎くん、岡田将生くん、吉高由里子さん、榮倉奈々さん、浅野忠信さんなどを担当していた。

同じようにアシスタント時代を送った同期のような他人が、物凄い勢いで主役級の俳優さん、ミュージシャンをやり出した。

凄く焦った。「なぜ俺はこんなに営業してるのに、仕事が来ないのか」そう思い、

雑誌を開けばstylist名を確認して また追い込まれ、TV局ですれ違ったら羨ましがり、、、。そんな事をずっと考えて悶々とする毎日。

非常に格好悪い姿だ。今過去の自分に会えるのなら、指差して注意したいくらいだ。

「ダサいよ、お前!!しっかりしろよ」と。

月日は流れ

津野も色々経験し勉強し、今は、同業者と比べる事はしなくなった。凄く楽になった。stylistとして18年やってみて行き着いた人との競争について書いておこう。

他人と比べる人は、インドのカースト制度のように「人間は上下にランク分けで配列されている」と思っている

A自分よりも仕事が早い人、売れてる人、褒められる人を疎ましく思い、うなだれてしまう。あるいは、嫉妬してしまい自分をダメな人間だと位置付ける。

はたまた、

B絶対あいつには負けないと思い闘志を燃やす人もいるだろう。ライバルの存在がガソリンになるタイプだ。

Bのようにライバルの存在が自分を高い位置へ押し上げ やる気の原動力になるというのであれば、それは素晴らしい事だ。これからも続けて頂きたい。

しかし、Aのように周りばかり意識して、悩み、自分を卑下して気分が闇へ落ちていくのであれば、それは間違った考え方だ。

人が上下に配置されていると考えると、上には上がいることに気付く時がくる。ラットレースに自ら飛び込んで行くようなもんだ。終わりなき絶望であろう。

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そもそも嫉妬とは、なんだろう?それは、「自分と近い位置の人」にするものなのだ。

少し頑張れば、ライバルを越えられる。その可能性があるのに越えられない。そんな自分が悔しくて、悔しくて嫉妬をしてしまう。それが嫉妬のメカニズムだと思う。

貴方が大谷翔平と野球対決をして、空振り三振で負けて 同じような想いをするだろうか?しないだろう。それは初めから負けて当然、勝てるわけないと思っているからだ。

要するに、貴方の視座はとても低い。

ちょっと頑張れば勝てるような人に勝って、何が嬉しいのだろう。その喜びなんて一時のもので。次第にどうでも良くなる。

しかし、「大谷翔平からホームラン打ってやる」と遥かに高い視座で物事を捉えてみた時に、初めて身近な人に嫉妬しなくなり、実際に勝てた時に何者にも変えがたい喜びを得る。そういうもんだ。

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ここからも分かるように

目標は「とんでもなく高いところに置くべき」だ。その方が伸びシロがある。

では.人間と人間はどういう配列になっているか。それは下記の図のように、

神様が「平面上の世界」に人間を送り込む(上から降ってくる人)。

送り込まれた各々が、上下のない丸い平面状の世界に 無数に別々の方向に向かって歩いている。(各々の使命に向かって歩いている)と捉えるとどうだろう。

そこには、上下の差はない、歩くスピードもマチマチで、遅い人もいれば、急ぎ足の人もいる。そうやって見ていくと全世界の人がバラバラの動きをしている事に気付く。

コレでいい。そのスピードで早咲きもいれば、遅咲きもいる。それでよくないか?

人と比べたがる人は、「自分にないものを欲しがって欲しがってたまらない人達だ。」

収入・能力・人脈などなど、、、。とにかく全部欲しい。それが満たるのはいつになるだろう、、、一生そんな機会は来ないのではないだろうか。

収入に関していえば、年収200万円の人、500万円の人、1000万円の人 、1億円の人

全員が20%足りないと思っているというデータがある。

皆様 無いものねだりの傲慢人間だ。

「今ないものを欲しがってもキリがない、今あるものに【感謝】し、気持ちを満たしていく」コレが人を豊かにする唯一の方法だ。

津野はこう考えるようになってから、同業者のstylistさんに嫉妬しなくなった。むしろ、津野にないタイプのスタイリングを受けているstylistさんを尊敬している。

心の中はこんな感じ

「自分では行けなかった山に登ってるなぁ、凄いなぁ」なんて、他人事のように遠くでボンヤリ眺めてる感じだ。

上記を踏まえた上で、貴方がより高いステージに行きたければ、自分の力を信じて着実に上に上がっていけば良い、周りを見る事なく、高い高い頂上だけをみて一点突破だ。

しばらく時間が経って下を見た時に、今まで見たことの無い景色が 視界一面に広がっているかもしれない。

頑張れ!!未来のstylist!!!

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