集中している状態から一度注意を逸らされた場合、再び深い集中状態に至るまでに「23分」もの時間が必要である
これは、カリフォルニア大学が出した結果だ。
オスカープロモーションのマネージャー時代。社長室の前に10人の列が並んでいる光景をよく目にした。社長と社員の面談待ちの列だ。
各マネージャーが、担当タレントの重要な仕事を承認して貰うために.社長に相談しているのだ。
これは
社長がAの事に集中している時に、Bの話を持ちかけない仕組みだ。
津野も現場マネージャーの頃、上席の方の手が止まるまで待ち、タイミングを狙って業務連絡をしていた。忙しい上司へのせめてもの配慮である。
現在アシスタントは4名。その其々から業務の報告を受ける。
偉そうな言い方で大変申し訳ないのだが、完全に自分のタイミングで話しかけてくる人もいる。
「相手の状態も気にせず突撃し、自分のモヤモヤだけ解決したい自己満タイプ」である。 「今、自分の悩みを解決したいから今、話しかける。」
この配慮のない行為によって、超集中して作っているLINEや、メールの返信の手を止めないといけない。止めた時にまた同じ熱量に戻るのに23分かかるという事を知っておかないといけない。
嫌な人に思われるのもシャクなので、満を持して 耳を貸してみたら、緊急でもなんでもない 明日でも良い話だったりするわけだ。これは良くない。
更に最悪なのは、タレントさん、マネージャーさん、メイクさんと話が盛り上がってる際に、アシスタントが要も無いのに控え室に割って入ってきて会話が止まった時だ。
この時は、そのインターセプトによって会話が完全に終わってしまった。ドアも開けっぱなしにしてて、中の様子も分かるのに、これは絶対にやってはいけない。
では具体的にどのタイミングを狙って話しかけるべきか。
弊社でいうと上が車の運転をしている時、仕事がひと段落した時にお願いしたいわけだが、
話しかける時の言葉が重要だ。
「お時間宜しいですか?」だと、要件を早く聞きたいこちらとしては「何?」と1ターン余分に聞かないといけない。
「◯◯の件で、お時間宜しいですか?」だと、スッと耳に入る。
この辺が絶妙だと非常に気持ちが良い。
細かい事ではあるが、この技術は独立してからも空気の読める人として重宝されるから、若いうちに修正しておく事をオススメする。友達に話しかけるように、サクッと話しかけてはいけないのだ。
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