芸能人のstylistが現場で提示する洋服のコーディネートは3〜10体だ。着るのは1着。使わない服の方が多い。
弊社はIMMEZという洋服のブランド
もやっていて、それをstylistに貸す会社に預けている。そこから毎月レポートがくる。
レポートには、「どれだけ借りられ、どれだけ使われたか」が書いてあるので、stylistの使用率は他stylistよりもわかっているつもりだ。
芸能人の貸出に関しては
使用率10%〜20%だ。10体貸しても1体しか選ばれない。それだけの候補をstylistはタレントに提示している。
選ぶのは、芸能人と事務所のマネージャーが多い。
コレに対して、ファッション雑誌媒体の使用率に関しては、使用率がグッと上昇する。それはstylistのプレゼンが通りやすいからだ。
編集の意向に沿ったテーマであれば、ある程度stylistにコーディネートの決定権があるから、使用を沢山出せるというわけである。
場面は変わって
事務所でコーデを組む時、アシスタントに
「このトップスに合うボトムス出して」と伝えると
新人アシスタントは1点持ってきて
「コレどうですか?」と言う。
代替え案なしだ。。。
こうなるとやり取りの工数が爆増する。
「コレじゃない、こう言うの出して」
『持ってきました』
「違う違う!もっとこういうの」
てな具合に。これが津野ではなく、タレント相手だとしたら、もう2度目の依頼は来ないだろう。
弊社の決まり事で、アイデアを提案する時は、「津野をタレントだと思って提案して下さい!」と伝えている。つまり、
「複数体提案してくれ!そこから選ぶ」ということ。
津野が先方さんに提案する事を
社内で模擬試験としてやらせている状態である。
現場で先方さんから、
「えーこんなに沢山提案してくれるんですか!?凄い!洋服屋に来たみたい!!」
と言われているのを目の前で見ているのに
いざ、自分の番となるとそれが出来ないのは 「マズイ」と思っている。
【この人に依頼すると楽で助かる】これを言われたら仕事は勝ちだ。これをどれだけ沢山の人に言われるかが社会では問われている。
目の前の人を喜ばす為に、複数の案を提示する事を習慣にしないといけない。
コーデの案以外でも、例えば会社でボールペン買ってきてとなったら、油性、水性、0.5m 0.7m、持ち手が太い物、細い物など複数案から選ばせる人は その本質をわかっている。
どの要望にもこの様な気持ちで臨んでいただけると、若手は大きく成長するだろう。
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