アシスタントを付けないスタイリスト急増

プロフィール

PRESSの人に言われた。

「津野さんのところ今アシスタント何人ですか。」

3人です。

他のお師匠さん達、続々とアシスタントを雇う事を諦めてますよ。1人で、やれる範囲をやるという風になってます。」

この様な会話をした。

スタイリスト界のレジェンド祐真朋樹さんも今はお1人でやられているという。。。20年前、津野がアシスタントを希望した時は、50人待ちだと言われたスーパースタイリストだ

アシスタントになりたい人がコレだけいるのは、ヘアメイクの河北さん(60人待ち)くらいしか聞いた事がない。

「まともに受験したんじゃ、受からない!!」と当時アシスタントをしていた方に裏から手を回し、なんとか入れないか画策した事がある。

話は祐真さんに通ったが、結局アシスタントになる事は出来ず、渋々諦めた過去がある。

その歴史を知っているだけに、今は お1人でやられている事に正直驚いた。時代は変わったようだ。

スタイリストがアシスタントを付けずに、単体で動く様になった理由は、アシスタントを雇っても直ぐ辞めるからだという。

確かに「教えて動けるようになったら辞める」が続くと精神的にキツい。それまでの頑張りが無駄だった様に思える。

しかし、これは考え方を変えればクリア出来る。

津野は、

・短い時間だが、一緒に仕事をしていなかったら会えなかった人に会えた。とか

・辞めるタイプはどういうタイプか知れた。とか

その人がいないと考えない思考を学ぶことが出来た。とか

出会いを「無理矢理にでもプラスの方向に持っていく能力」が身に付いた。と思っている。

人生失敗と苦悩の連続だ。むしろそっちの方が多いかもしれない。その都度、出来事をプラス方向に持っていく癖をつける事で、心は強くなり良い人生を歩いていると感じることが出来る。

そして、人が辞めるには、その人なりの人生の大きな決断がある。その「決断をするに至った経緯」、「自分の不甲斐なさ」を他人の人生から教えて貰える。

そして、それでも残ってくれる仲間の大事さに気付く。

よって安直に、「教えてもどうせ辞めるから面倒くさい。だからアシスタントを雇わない」なんて事にはならない。

そして、人を雇うには採用活動も簡単ではない。広告をうち、インスタグラムは日々更新しなければならず、学校で講義をやらせて頂きインターンの応募を呼びかけ、事務所に来てもらって懇切丁寧に仕事を教える。

今いるメンバーでも出来る仕事を、わざわざ頭を使ってインターン生に体験してもらい、20人インターンに来ても採用は1人だ

上記の苦労を初めから諦める人だって大勢いる。

津野は、元々1人でやれる範囲の仕事をやってきた。需要と供給が合わなくなってからは、アシスタントを、雇い始めてもう11年。

沢山の思い出と共に、過去のアシスタントと過ごした楽しさや、申し訳なさが入り混じって淡い思い出となっている。

今までのアシスタントに体験させてあげれなかった経験を、今のアシスタントにはしてあげようとか、過去の学びが今を作る。

1人で受けれる範囲で受けて仕事をすれば、それはそれは楽なもんだろう。苦労もそれなり、仕事量もそれなり、会う人の人数もそれなり、、、。しかし、津野はそれなりの人生が、納得いかない人である。

スタイリストを目指したが、様々な理由で去った人のためにも、残った人達は励んでいく必要がある。

それが残った人達の使命である。引き続き、「スタイリスト業は楽しいを伝達し、少しでもスタイリストに興味があるなら、まずスタイリストの道を選べ!」と布教活動をしながら、アシスタントを沢山雇い スタイリスト業の発展に身を粉にして働こうと思う。

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