広告撮影では、撮影前に写真チェックが必ずある。そして、スタイリストは、クライアントに送ったアイテムは絶対に用意しないといけない。当然だろう。
ただ、画像自体はネットの拾い画像で用意出来る。つまり、写真を送った数分後に「最後の一点」が売れてしまったら用意出来ないわけである。
なので、衣装案の資料には注釈をつける。
「送ったアイテムは、キープが出来ない為 タイミング次第ではご用意が出来ない可能性があります。」と言う感じだ。
制作も衣装案の時点で全て買い集められても、予算が持たないし、
洋服店はリース料で貸すより売りたいので、キープが出来ない状況は「仕方がない」と思ってくれる。
ただ、クライアントとしては、決まった衣装でGOできる事が1番いいわけで、我々は衣装決定のタイミングから血眼になって集める。
過去のほとんどの案件では「決まったものが用意出来ない。」という状況は避けてこれたのだが、
昨日行った広告撮影に関しては、洋服ブランドとのやり取りでの「メールの確認が遅れた為」に、決定した衣装が「間に合わない!!」という事態となった。
大阪に①点しかない物を、翌日には東京で受け取らないと間に合わないスケジュールだった。
色々手は打ったものの 業者に頼んでも間に合わない事が判明し、結果アシスタントが1人大阪まで買いに行く事となってしまった。
勿論、交通費なんて落ちない。

大阪に行くまでにはドラマがあった。
そもそも大阪から送って貰えば早い話なのだが、気づいた時には対象アイテムの集荷は終わっていた。
そこで、ブランドの大阪店スタッフに、「貴方の仕事が終わったら個人的に、東京に送ってくれ」と頼んでしまったのだ。。。
ブランドの本社は、会社として商品を送る分には問題はないが、個人で送ってはダメだと念を押していた。
それも聞かされた上で、こちらとしては、何としても服を用意する必要があるため、つい口走ってしまった感じである。
それにより「聞き分けの悪いスタイリスト」の烙印を押されて、以後出入り禁止になった。
出禁はこれで何個目だろうか、、、ちなみに、一度出禁になって復活したことはない。
悲しいが、ウチとしても守らないといけない信用がある。それを必死に守ろうとした結果、出禁になるのならもう仕方ない。
簡単に諦めて信用を失うよりも、最後の最後まで期限に間に合わせようとして出禁になる方が、まだ救われるもんだ。
津野みたいなしつこいタイプは、常識人には害虫なのだろう。倒しても倒してもかかってくる相手ほどキツイものはない。。。
まさしく、そういうタイプである🤣
大人という漢字は「大人しい」と書く。よって頭の硬いタイプの人は、大人しく「当たり前」に縛られて まともにやってればいい。仕事の世界では、子供っぽい無邪気な発想がないと頭1つ抜ける事はないと信じている。
まともに就職して、まともに10時間働いて、他から逸脱する事は厳しいだろう。
今回の出禁は、達成感のある出禁で良かった。とはいえ、敵だらけにならぬよう最善の配慮を持って働いていこうと思う。
今回の行動は、お金は減れど 信用を守る最善の手段を取ったと思っている。
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