今日は役者3名の取材だった。その共演者の1人のマネージャーさんから「津野さんご無沙汰してます!!元●●編集部の●●です。」と言われた。彼女は、編集部を辞めて芸能マネージャーになった方だった。つい、昨年一緒に写真集を撮影したクルーである。
本の編集時代、会社から「人員削減のために部下2人を首にしろ」と言われ、「だったら自分が辞める」と言った カッコいい方だ。
今は大手事務所のマネージャーに転職を果たし、今日はタレントさんの取材で来られていて、名刺を渡された。
第二現場に移動し、控え室の前でゆっくりしていたら、隣の控え室から「津野さん!!!」と言われて7年前お世話になっていたマネージャーさんから、声をかけられた。そして、久しぶりに名刺を頂いた。。。
この2件の名刺を頂くという行為。これは なかなかに気まずいものがある。なぜなら、津野は別の担当のスタイリングで来ているからだ。
仕事発注者からしたら、「うちの現場で営業すんな、、、」と思われるかもしれない。
ただ、こちらとしては、挨拶を受けて盛り上がっている最中に、その行為を無下にも出来ないし、なんならそこから繋がる仕事だってあるわけだ。
なので、仕事の発注者に迷惑にならないように、程よく話を終わらせて席に戻るようにしている。
この辺のバランスはなかなか難しいものである。

スタイリストも、続けていると周りの環境が大きく変わる。本の編集をやめて、マネージャーになる人も居れば、いつのまにか10年勤めて部長になる人もいる。スタイリストだったのにカメラマンに転身した人もいた。
ここから分かる事は、他人の人生は読めないという事。だからどんな人とも、良い関係を作っておいて損はないのである。
弊社はたまに、ある男性アイドルグループからの依頼を受けるが、そこのパイプになってくれた方も、元々はアイドル誌の編集者だった。
編集をされている時代には まさか、大手事務所の宣伝担当になるなんて思っても見なかったわけだ。。。
津野は、当時のアイドル誌時代の信用があったおかげで、今後、売れる可能性の高いアイドルグループをデビューからやらせて貰っている。
結論、
打算的に計算して人と付き合うのはやめよう。誰が何処のポジションにつくかなんて、到底分からない。だから、万人に真摯な対応をして信用を貯蓄していくという、地道な努力が将来の爆益を生むのである。
エンタメ業界にいる人は、ジャンルは変われどエンタメ界で一生を終えることが多い。
だとしたら、全ての担当者が未来のクライアントだと思って接するべきである。


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