最後まで走り抜けたかどうか。。。

プロフィール

タレントさん、マネージャーさんの希望に合う服が集められなかった。。。判断ミスだ。大変申し訳ない。

スタイリストの役目はそのタレントさんに合った、素敵な服を持っていくのが使命。しかし、そこには必ず予算がつきまとう。

レンタル料が高い物を用意して、決まらなかったら更に予算を注ぎ込んで、候補を集め続けないといけない。。。その度に手残りのお金は減って、これを続ければ経営は傾く。

よって、弊社は1案件につき頂く金額の半分以上を衣装費に注ぎ込むことを禁止している。それをアシスタントも分かっているため、安く借りれて良い物を必死になって集める。

しかしときに、集めても集めてもご納得頂けない事態も起こる。タレントやマネージャーが、素敵な方でも、先方さんだけが納得されない事もある。

仕事は三方良し。3社が納得されないと進まない。そこにどう持っていくかが成功への分かれ道だ。

今回の失敗は、ネットに頼った事。間違いなくこの1点につきる。ネットで翌日には服が届く時代。足で回って集めるには時間もかかるため、ネットに頼った。すると届く商品全て問題を抱えていた。

素材が良くない、丈が短い、デザインが実際見ると違うなどなど、、、ことごとくNGで時間を失い、マネージャーさんと仕事発注会社を、困らせて怒らせてしまった、、、🤦 

実際見る服と、光を飛ばして上手に撮影された服は、全く違うものだ。どんなに技術が、発展しても人間の目利きに叶うものはない、、、。

手に触れた時の質感、サイズ感、見えない部分のデザイン、縫製、、、様々な情報を瞬時に頭に入れて対象に合う、合わないを判断する。人間の脳は凄い。

今回はネットに90%頼った事が失敗だった。足で回って実物を探す努力を あと1日早めただけでも流れは変わったかもしれない。

アシスタント達はもう覆ることのない衣装案に対し、タイムオーバーでも追加の衣装案を探し続けてくれた事には感謝申し上げる。。

津野は仕事は感情だと思っている。どれだけ仕事をくれた方の感情を揺さぶるか。。それが出来るかどうかでスタイリスト生命が決まる。

もう覆る事のない衣装に対しても、本番が回る最後の1分まで走り回ったかどうか、、、衣装が最終的に良くなかったとしても、最後まで愛情をもって頑張ったかどうか

そこにコミットするしかない。衣装が良かったか悪かったかは、ただの結果でしかない。

どのスタイリストも、ダサいものを着せようなんて思ってない。全力でやろうと心に決めて仕事を受けている。

しかし、それが心に届かない事だってある。届かない時にどうするか、、、失敗した後にどう動くか、、、が、最も大事である。

世の中では、「やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が辛い」と言われている。しかし、よく考えてみてほしい、「やった後悔」なんてあるだろうか、、、。動いた人間は結果がどうであれ「後悔」なんてしない。あるのは、「やらなかった後悔」だけである。

なので、最後の最後まで動いて尽くす事が大事なのだ。人の為に動く事が無駄だと思った瞬間に、スタイリスト生命は1年づつ削られて行くだろう。

津野はスタイリスト西先生の言った言葉をずっと信じている。「愛情を失ったスタイリストから仕事がなくなる。お前はそうなるなよ。。。

有難いお言葉である。

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