今日一生懸命に生きてるか?

プロフィール

6番目に独立したさくらが言っていた言葉がある。「テレビ局にバンバン行けていた時代が懐かしいです。随分とテレビ局に行っていない。

アシスタントは独立すると、独自の路線で仕事を受けていく。各々にやりたいジャンルはあれど、それが叶うわけではない。当然営業活動はするだろうが、いくら自分勝手に「バラエティ番組をやりたい」「芸人をやりたい」などと世の中に発信しても、お客様から呼ばれない限りは担当出来ない。

オールジャンルをやりたいと思っていても、必要とされるかされないかによって、スタイリストとしての色は変化していくものである。

「あの人はミュージシャンのスタイリストだ。」などと言われていても、3年後は必ずしもそうだとは言い切れない。

津野はデビュー当時、同じ師匠の元を独立した、野村さんや九さんのように、「ジャニーズのグループを担当したい」とずっと思っていたが、独立5年目にSexyZoneから声がかかるまで一度も呼ばれず、彼等のレギュラー番組を1年担当したと思ったら、番組の改編と共に消えていった。

 

仕事は一期一会で、「スタイリストは絶対津野さんだ!!」とどれだけ強く思われていても、様々な要因で無くなっていく。永遠に続く仕事なんてない。。。

要因とは具体的には、タレントの不祥事や、気分転換、マネージャーさんの移動や、番組の消失などによって、こちらの想いとは関係なく担当は消えていくものだ

今弊社で担当させて頂いているタレント達も 津野と同じように歳をとってステージが変わっていくと、取材が減る人も出てくるし、芸能を辞める人も出てくる。結婚、出産などに関しては特にそうである。

現役のアシスタントがテレビ局に出入りするのも、津野のアシスタント時代だけかもしれない。主役俳優の景色を見れるのも今だけかもしれない。

津野はアシスタント時代に 外国人モデルを使ったゴリゴリのファッション誌を 死ぬ程やったが、今や外人モデルをお目にかかる機会はなくなった。

師匠からの指令で「モデルと一緒に剥製の動物使うから、借りてこい」に対して、『え?どこで?』みたいな戸惑いも20年体験出来ていない。

ただ、あの思い出達は人生の貴重な財産となった。

あの時代、あの媒体の人達でしか叶えられなかった写真は今見ても輝いている✨

アシスタント達に言いたい事は、

今しか出来ない体験を楽しんで、今を誰よりも一生懸命に生きろ!」と言う事である。

韓国の小説「カシコギ」の一節にこんな言葉がある。

あなたが虚しく過ごした今日という日は、昨日死んでいった誰かが あれほど生きたいと願った明日だ。」

・今みたいに忙しい毎日は2度と来ない。

・毎日毎日3本4本の撮影の準備をする事は一生ない。

・卒業すると誰からも怒られる事はない。

今会える人達と最高の思い出を作っておけ。すると、必ず複利で後の人生に響いて良い結果をもたらす。

津野はある意味ワークライフバランスはとても良い思想だと思っている。

ただ、一般的な

「1週間の中でワークとライフのバランスを整える」ではなく、「1生を通してワークとライフのバランスを整えてほしい」と思う。簡単に言うと、先に苦労して後で楽をしろと言う事である。

具体的にいうと

・20代は、同級生と比べものにならないくらい異常に働いて能力を高めろ、

・30代でその能力を使って、横展開しろ(人と繋がれ)、

・40代でポジションを確立し、人を使って時間を作れ。そして、空いた時間で発信活動をし世の中に貢献しろ!!

つまり、「ワークでスケールする部分を人生の前の方に置くことで、30代40代で仕事で楽をして、ライフを楽しめ。」と言いたい。

1週間置きにワークライフバランスを考えて働くと、一生ダラダラと忙しく働かないといけない。そして、スタイリストとしてのポジションも確立できない。

なので、1生で考えて「若いうちに異常な労働、後半はウイニングランでゆっくりガッポリ💰な人生をかませ!」と言っている。

これが正しいワークライフバランスだと思う。

メリハリが大事だと言う事である。

人は一生懸命に心を打たれる。思い返して欲しい。ヒットしたドラマ・映画だって全部そうだろう。貴方は、他人の一生懸命を疑似体験して涙を流し、酷く感動する。

逆に一生懸命以外は心に届かない。だから、一生懸命働くべきだと思う。一生懸命やろう!!

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