リース屋をやっていると不思議なことに気付く。
ちょっとUNIQLOまで行けば、ちょっと携帯を開けばAmazonで購入出来るアイテムに対して、リース料を払って借りていくスタイリストがいる。
理由は、紛れもなく①時短と②スペースだろう。
UNIQLOまでの移動、Amazonで探す手間が面倒だから、そして、物をこれ以上増やしたくないからという事でリース料を払ってでも借りてしまう。。。この手のフリーランスは数多くいる。
逆に津野は貧乏症だからか🔍探す時間を使ってでも買い取ってそれを複数回使う。その15年の積み重ねがリース屋運営のきっかけなったとなった事はラッキーだった。
2010年に恵比寿に構えた50へーベー事務所には、たちまち服が入らなくなった。2016年に深沢(150へーベー)に移動して10年が経過した。当時はスカスカだった服達も今はパンパンである。
次はリース屋の発展を視野に入れて家賃が高くても都心に構えようと思っている。

スタイリストが困っている1番の問題は、スペースだ。買いまくった洋服達は行き場がなくなり、ギュウギュウに詰まったラックに押し込まれていく。
「何処かで使おう」あるいは、「普段着として着よう」と思って安価な値段で買い揃えられた服達は、数年で行き場を失う。
スタイリスト界のこの状況を考えると、リース屋を開こうと思う人は、例え自分が服の在庫を持ってなくてもスタイリストから預かった服で、店をオープンする事は容易に出来る。
ただ、120へーベーで80万近くする家賃を支払いながら、服を提供してくれた人にキャッシュバックして行く仕組みを構築するのは、並大抵の事ではない。
例えば、【各スタイリストの事務所が、私物の写真を🆙してくれたら、それを郵送で受け取れるアプリ】でも作成できれば、巨大なリース会社を作れるかもしれない。
しかし、そのシステム開発に本腰を入れれるような実業家は、スタイリストにはいないと思っている。

スペースがないスタイリストにとって、リース料を払ってでも、物を増やさないという意向は今後も揺るがないだろう。
そして、スタイリストは 企画に合う服を探す時間が無くて困っている。なので、スペースと衣装感のある服を大量に持っている人は、直ぐにリース屋を開くことができる。そこに気付いた多くのスタイリストが今続々とリース屋を開業している。
多くのスタイリストが開業してくれれば、現役スタイリストは非常に助かるだろう。
さらに古参のスタイリストにとってリース屋は、スタイリストの第二の活躍の場としては最適だ。同業者だから分かる仕入れ。服選びが出来てしまう。
自分の能力が、自分のスタイリングの仕事でなくても、誰かのスタイリングに役立てられたら、それはそれで幸せである。社会貢献になる。
どんなにAIが発達しても、スタイリストの仕事は残って行くと思っている。皆で持ち物を持ち寄って、協力し合って良い服を回し、エンタメ業界を盛り上げるのはいかがだろう。

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