令和の虎の志願者 満原さん(19歳)をスタイリングした時に、彼は最もデザイン性の強いアイテムを選ばれた。MA-1の変化版で黒とカーキのバイカラーのものだ。ファッションに興味があるタイプの方では無かったので、少し驚いた。
今回はのお題は清潔感だったので、柄無しシンプル、大人っぽいを集めていたのだが、最も子供っぽいデザイン性のあるものを選んだ。
理由は年齢にある。年齢が若いと周りからの見え方を気にしない為 奇抜なもの、他の人と被らないものを自由に選ぶ。見た目だけでも差別化をはかろうとする。
それが社会人となり社歴を重ね、他社と関わって行くうちに社会性を帯びて、周りの人からの見え方を気にしだす。そのタイミングが来ると服をシンプルにし、周りと馴染む服装に変化して行く。その方がコスパが良いと判断するのだ。

ちなみに女性は、落ち着いた大人な男性に憧れを抱く傾向にある為 シンプルで綺麗目な格好をした人を好む。個性ゴリゴリの奇抜なファッショニスタには、子供の印象を持つ為 服で敬遠されモテないという事になる。
よって、男性はモテたいなら色使いは20%に留め、他はモノトーンが無難である。あとはTPOに応じて、ジーパンを着用するのか、スラックスを着用するのか選んで行こう。
そして、歳を重ね男女ともに40歳を超えてくると、重力と共に顔の肉は落ちてきて、卵型だった輪郭は四角になって行く。鼻や耳は歳と共に大きくなり、顔も物理的に大きくなる。
なので、その時期を迎えるとタートルネックは卒業し、クルーネックにしたりして、顔を小さく見せる努力をしよう。
色に関しては、40代後半から急に色物を好んで好き勝手着出すオジサン、オバさんが増えだす。これはどういう事かも社会性という観点から説明できる。

40代となると会社でも、ある程度のポジションに就く。敢えて社外の人との調和を取ることも無くなった事で、服で周りと調和を取る必要が無くなるのだ。そして、余生は好きな服を自由に着ようという想いが強くなる。そして、奇抜な色物を着出すというわけである。
48歳はミッドエイジクライシスと言われ、1番幸福感が低い年齢だとされている。子供の進学でお金が大量に無くなり、残酷にも自分の社会的ポジションが確定される時期だ。定年まで、どのポジションまでいけるかが見える。
フリーランスは収入の激増は見込めなくなり、勢いのある若手が仕事をガンガン受注し出す。特にスタイリスト、ヘアメイク、カメラマンは50代から仕事が激減すると先輩達から忠告を受けている。
この辺りからも残りの人生を好きに生きよう、着たいものを着ようとなるのだろう。
今回は年齢によって着る服のテイストが変わる話をした。20代中盤から大抵の人は当たり障りのない、シンプルな服装を好む様になる。よって、個性で周りと差別化を計りたいなら、若いうちに着たい服装を着倒しておく事をオススメする。

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