浅香唯さん40周年LIVE

プロフィール

浅香唯さんの40周年LIVEを担当した。浅香さんは1.6万人のオーディションから選ばれて、中学卒業と同時に東京に出て活躍されたスーパーアイドルである。当時はテレビと映画でしかスターが生まれない時代。本物の選ばれし者である。

浅香さんとは2025.7月からのお付き合いでテレビや雑誌を担当させて頂いた。そして、昨日、一昨日は40周年LIVE。

芸能生活40年の間、過去何百人のスタイリストが彼女の洋服を担当したのだろう。津野の大先輩スタイリストと共に、沢山のお仕事をされたレジェンド芸能人との仕事は、身の引き締まる想いである。

不思議なものである。津野の小学校時代、雲の上の更にその上の世界で活躍されて居た方と、仕事をする機会が組まれる事もある。スタイリストの仕事は、奇跡体験の連続である。

ライブ衣装は特殊衣装である。暗いステージの上でも光り輝くスター性を演出しないといけない。遠い席の方からも楽しめるコーディネートに仕上げないといけない。

今回は既存のデザイナーブランドと、古着のリメイクの両方で衣装案を提出し、デザイナーブランドのアイテムを軽くリメイクする形で決着がついた。

過去のLIVEはほとんど、古着のリメイクでやって来られたようだ。写真を見させて貰ったが、そのクオリティの高さに驚いた。。。

サムネイルの写真のようなデザイナーさんが数ヶ月かけて作り上げた作品を、古着からのリメイクで1から作り上げるのは、かなり大変な作業である。過去のスタイリストさんには尊敬申し上げる。

今回のフィッティングを通して感じた事は、フィッティングの段階で構想を話してもタレントさんには伝わらないという事。人は頭で考えるのではなく、目で見て一瞬で好きな服を手に取るので、フィッティングの段階ではデッサン画が必要だという事。

この辺りである。

よって、文字は不要、絵で写真で語る必要がある。

結果、フィッティングでスカートの長い短いの調整はあったが、90%はフィッティングで決まった。ホッとした。

津野のLIVE衣装のスタイリングに関しては、ココ3年間の間で急に増えた。そのキッカケはインスタに載せていた過去の作品から派生したものである。

山本舞香さんやファーストサマーウイカさんの衣装をみた1人のアーティストから指名が入り、そのアーティストをやる事で違うアーティストから連絡が入り、更にそのアーティストの関係者から浅香さんに繋がる。

仕事は数珠繋ぎ、、、どの仕事も手を抜いてはいけないのである。どのスタイリストも手を抜く事は無いだろうが、誠実に誠実に言われたイメージを、追いかけ地道に再現していく。その作業の繰り返しが、売れっ子への道である。実に地味な作業だ。。。

どんなに時間のない仕事でも、どんなに体調が悪くても頼まれたら最後までやり切る。諦めない。

途中で、やいのやいのタレントやマネージャーから言われて嫌になる事もあるだろうが、逆切れせずにイメージを再現し続ける。メンチを切ってブチ切れたら終わりである。気長に行こう。

今回の浅香さんの案件のお陰で、また弊社のチームは強くなったと思う。仕事が能力を上げてくれる。浅香さん本当に有難うございました。

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