高校の忘年会に呼ばれて参加した。まず、冒頭の乾杯の前に、仲間Aの死を悼んだ。仲良しメンバーの1人が3年前にウツ病で亡くなったようだ。3年も気付かなかった。無くなる直前にAに会った友達は、Aがカリカリに痩せていて、悲観的で否定的性格に変わってしまった事を語った。まるで、違う人だった。友人が訪ねた時喜びすら顔に出さなかったいう。
高校時代は10人グループで常に行動した。部活を辞めて、皆でバイクを買ってから ほぼ一緒だった。その中の中心的人物Bも現在ウツ状態にあるという、、、毎年開催される地元の忘年会に4年来ていない。各々のメンバーは たまに会うようだが、個人的に面会しても覇気がないとの事、、、。
津野はウツ病に詳しくはないが、「元気で身体が強くクラスのリーダー的存在は、ウツにはならない!」と高を括っていた。しかし、そうではない事が今回分かった。
Bは身体が強く、社交的、知性が高く、営業をやらせたら抜群で、女性からもモテモテのナイスガイだったからだ。どの会社に入ってもトップを取るような人間で、自営業の伸びも素晴らしく。自分の名前でガツガツ仕事を取り、年間売上1億円を起業して数年で突破していた。そんな勝ち組がウツになるのである。

45歳ともなるとほぼ皆、家族がいて子供がいる。息子が20歳もいれば、津野のように息子が7歳もいる。当然、男友達の多くは1日の大半を職場で過ごし、自分の時間はない。子供が大病の人もいれば、離婚して孤独な人もいる。
学生時代のように、「勉強」や「人間関係」だけがストレスという無敵状態ではなくなる。
・職場間のストレス
・家族のために身を削る覚悟
・子供の健康維持の為の努力
・父母の介護
・長時間の過酷労働からは逃げる事を許されず
・家に帰ると夫婦間の絡れから居場所がない人もいる。
・稼いだ金は息子の夏期講習代で100万円消え、自分に使うのは最後
様々な要因が重なってウツになってしまうのだろう。
津野はたまたま、自営業で上司のストレスを回避でき、他人の為に努力する事は趣味。父母の介護はなく、長時間労働はwelcomeなので、逃げられている稀なケースなのかもしれない。

今隣にいる貴方の友人は、いつまでも健康で対等な関係で付き合う事はない。思いもよらない早いタイミングで人が変わり、亡くなり、今の様に話せなくなる。45歳はそれをよく感じる。正直60歳以降にその状態が来ると思っていたが、40歳を超えた予期せぬ段階から来る。
今隣にいる仲間・友人と 今しか出来ない思い出を沢山作ろう!!
忙しい生活を強いられ、身動きが取れなくなる前に、今会える人には沢山会っておいた方がいい。結局、人が生き甲斐を感じるのは、仲の良い人間との【時間】なのだから。

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