ファッション雑誌には大きく3つのページがある。
①タレントページ
②編集ページ
③タイアップページ
①はタレントさんのテレビ、映画等の宣伝に使われるページで、スタイリストは事務所からの指名もある。(外部のスタイリストが入れる隙間はココ)
②編集者が自分で企画したページで、スタイリストは雑誌専属のスタイリストがコーデを組む。
③企業(アパレル、化粧品など)が1ページ100万円〜200万円でページを買って自社を宣伝するページ。これも専属のスタイリストがコーデを組む。
例えば、アパレルブランドだと 他のブランドを混在する事は基本NGだ。
津野はファッション誌専属スタイリスト時代、ファッション誌は流行・情報を発信する媒体なので、必ず「今売っているものを借りて持って行かなければならない」というプライドがあった。
理由は、スタイリスト私物でコーデを組んで、読者から「買えないものを発信するな!」と言われそうで怖かったからだ。(実際、そのような声も編集部には届いている)
実は、私物以外の借り物で、毎回全てを完結する事はそれなりに難しいことなのだが、そこは無理矢理にでも完結させていた。
【専属スタイリストとして雑誌社に世話になるのならば、その恩返しに「流行発信」は絶対のルールだ」かと思っていたのだ。

よって、自分が担当した①タレントページ、②編集ページ、③タイアップページ全てに、現存する服の衣装クレジットを記載していた。
中でも編集ページは【雑誌が独自で企画を立てて組むページ】なので、「買えないものがあるなんて あってはならない」と思っていた。
今でもその気持ちは途絶える事なく生きている。
ただ近頃は、①タレントページならば、私物を使っても良いかな、、、と思い出している。タレントページの目的は、
・元々雑誌のファンではない人も読者に取り込む
・放映される媒体の「宣伝」がメイン
だったりする。そこで、雑誌の専属でもないのに雑誌にばかり合わせるのも違うのかなと、、、。
それよりも、「タレントさんのファンに新たな一面を見せたり、宣伝したい媒体の役に寄せてあげて、動画媒体を勝たせる方が、衣装クレジットを掲載するよりも優先度は高いし、編集部も喜ぶ」と思いだしている。

今もタレントページの依頼を受けて進めている最中だが、結構な量を私物で構成している。私物を使う方が労働力は半減できるし、楽なのだが それで肝心の依頼主が満足するかどうか が大きな問題である。
今回の依頼は編集部からなので、雑誌のコンテのイメージ通りには進めるが、そこに衣装のクレジットが記載されていなくても、タレントさんが輝いていてページが華やげばそれで良いと思っている。
もし編集ページの依頼がきた場合には、必ず衣装クレジットは入れるよう引き続き努力をしていこうと思う。
スタイリストは、依頼主のために出来る限りのことはやらなければならない。何処からの依頼か、ファッション誌の意味、タレントの宣伝の意味をある程度理解して、それに寄せたコーディネートを組んでいこう。
自分勝手にコーディネートを組んで良いわけではない、、、
「依頼主を勝たせる」それが本来の仕事の意味なのである。

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