辞めるアシスタントは、これが欠けている。

プロフィール

コロナ真っ只中の2020年4月愛奈は入ってきた。

2024年1月に独立し、新人スタイリストを現在奮闘中である。

彼女は在学中に長い期間×2回インターンにきて、早くからうちに入ることを決めていたようだ。

インターンのお願い電話を初めて受けたときは、声が震えてて 極度の人見知りだった。

この子をまともに育てるのは難しいとサジを投げていたが、

独立する頃になると ちゃんとした一般人になっていた。人は成長するものだ。

間宮祥太朗が大好きで 半分は祥太朗に会いたい気持ちもあったのだろう、

実際にアシスタントになりたいと言われた時は 、一応マネージャーさんに相談したもんだ。

「祥太朗のファン入ってくるけど大丈夫?」と・・・。

マネージャーさんは「ファンだったら、普通の子より頑張るんじゃないかな?!大丈夫。」

と返してくれた。寛大。

そして月日は流れ、実際入ってきて 祥太朗に会ったタイミングで津野が話を切り出した。

津野「愛奈誰が好きなんだっけ?」

愛奈「今は佐藤健が好きです!!」

・・・・・。絶句

全員ぶったまげた。そして祥太朗含めて大きな笑いを誘った。大したもんだ。。。

そんな好スタートで発信したものの 時代はコロナ渦。

イベントが全くない。通常の仕事本数の3分の1しかなく随分と暇を味わわせて申し訳なかった。

本人的にはそのスローペースが、仕事を覚えるには最適で良かったといった。

この暇な時間を使って YouTubeを撮影したり チュロス専門店パームツリーを作ったりしたので

自分にとっては人生に必要な期間となった。

徐々にコロナも緩和され、通常どうりになってから先輩たちも全員独立し、

社内的にファーストのアシスタントになってからは 後輩が続かない時間が1年間続いた。

入ってはやめ入ってはやめ。本当驚くほど沢山の人が辞めていった。

我々 既存のスタイリストとしては 各所からボンボンスタイリストが生まれてしまっては、

仕事の取り合いになるから問題だが 独立したい人にとっては後輩が育たないと自分は出れないから

大問題である。

独立したら こんなに楽しい仕事は他にないと思う。しかし、そこまでたどり着く前に心が折れる人がほとんどである。

続く人と辞める人の決定的な違いは「覚悟」だ。「覚悟」の大きさがすべて。

スタイリストになってからの生活を想像し 

●今の苦しさを 未来の楽しさにとっておく(先延ばしできる)人が 

将来 、独立し思い通りの人生を手に入れる

これは、金持ちになる人の特徴と同じ。今を制限して、未来の利益に投資する感覚と近い。

これからこの世界に飛び込む人はこの言葉は心に刻んでもらいたい。

今が楽しければいいが通用しない時代 それが20代だ。高く飛ぶには大きく沈め的な理論である。

30歳40歳になってからは 今が楽しければいいでOKだと思う。

1年間下が育たなかった時の業務量は異常で 4人分くらいの仕事量を1人でやっていたので

笑顔は消え、定期的に泣いていたのが 今はいい思い出だ。

本当によく頑張ったと思う。愛奈、あんなに忙しい日々は残りの人生で

二度と訪れないから安心して残りの人生を楽しめ。お疲れさんでした。

時間はかかったがなんだかんだ骨のある新人が育ってきたことで 愛奈は独立を迎えた。

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