織田ファッション専門学校スタイリングアートの審査員をやってきた。スタイリスト学科の卒業制作のようなやつだ。
最近の学生は凄い。PCを駆使して、Powerポイントで資料を自在に操り、視覚情報に訴える。更に、審査員に質問してプレゼンに巻き込んだり、効果音を出して聴覚情報に訴えたりする。なんとも、発表の仕方がユニークで尊敬する。
「津野君もやって!」と言われても、2秒で白旗である🏳️
作品は各々個性的。生徒が死ぬ気で数ヶ月かけて仕上げた力作に批評 なんて申し訳ないと思いながらも、プロとして話せる部分は伝えてきた。
結果、1位、2位、特別賞と順位付けしたのだが、印象的だったのは【特別賞の方】のコメントだった。
「特別賞に選んでくれたのは嬉しいが、1位を取れなかった事が悔しい」と言った。
どの賞にも選ばれなかった人もいる中で、強気なコメントではあるが、現状に満足しない精神は 見習うべき指標であった。

この制作発表会の審査員は、8年近くやらせて頂いている。いつも在校生に その時思っている事を話して会は終わるのだが、初めて途中で話したい内容が飛んだ、、、。
その補足をこの場で伝えたい☺️
就職の際、面接感が見る所は3点だと話した。それは、
1コミュニケーション能力
2主体性
3チャレンジ精神
この中で今回の生徒が勉強出来たところは、②と③である。主体性を持ってイメージを仕上げ、様々なチャレンジをした。
世の中に出た時に、それと同列で求められるのが、①コミュニケーション能力である。
個人的にコミュニケーション能力で必要な事は
A リアクション(表情)
B自分から話しかける能力(話しかける人は話しかけられやすい)
C聞き上手(話し好きは、自分の話ばかりで正直面倒くさい)
だと思っている。
人は、当然リアクションが良い人に話したいし、話しかけられると話そうかな、、、という気になるものだ。
更に、聞き上手で居てくれると、悩みや聞いて欲しい事を伝える事ができる。この聞き上手が何故いいかを具体的に伝える所で、話が飛んだ。

一般的に話し上手と言われる人は、芸人並みに話す事が上手くて、マシンガンのように言葉責めができる。そして、そのスキルを見た人が「コミュニケーション能力が高い」と言う。
しかし、人の話を聞き続ける事が出来るのは、話し手が芸人並みのトーク力がある場合に限る。
基本的に人は、他人の話を聞き続けるのはストレスだ。何故なら他人には興味がないからである。
例えば、集合写真を撮影したとする。仕上がった写真を見る時に、まず最初に見るのは全員自分の顔である。コレは紛れもなく、他人よりも自分に1番興味がある証拠である。
それなのに、興味もない他人の話をダラダラと聞くことなんて出来ないのだ。だから、聞き上手が良い。

結果として、最強のコミュニケーション能力は、
話すきっかけをくれた上に、リアクションの良い聞き上手だと伝えたかった。
しかし、途中でとんだ、、、。今日の生徒がこのブログを読んでくれる事を願っている。
結論、人生の満足度を上げる能力は、コミュニケーション一択である。コレができれば、人との繋がりは出来て仕事は上手く行くし、将来 暇で孤独になる事はない。
残りの学生時代でどうすれば、この最強スキルを向上する事が出来るかを考えながら、過ごしてくれると嬉しい。
学生な皆様 本日は、素敵な作品の数々をお見せ頂いて、誠に有難う御座いました🙇
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