スタイリストは準備が命。それさえ完璧にしていれば心穏やかに過ごせる。しかし、9割が多い。
今日は3.7公開の映画「WICKED」で舞台挨拶だったが、ベルトが無かった。。。
・昨日はタレントさんに衣装提案した衣装の、5体中の1体が現場に着いたら無かった。
・今朝は頼んだニットがコーデに入っていなかった。
・一昨日はメンズの中敷が丸々無かった
中敷ごときなら、撮影までに買えば間に合うが、管理下手が日々余計な時間を作る。
毎日使用した私物を【所定の場所】に戻し、毎晩スタッフ間で、物の管理を確認する時間を取れば良いだけなのだが、面倒だからサボる。
すると毎朝あれが無い、コレが無いで大慌てする。
毎日ご機嫌で過ごしたい自分にとっては、辛い1日の始まりである。
朝からアシスタントと軽快な会話をしようと思っても空気的に出来ないのは、辛い。。。
つい先日も、YouTubeの撮影に服が間に合わなくて、タレントさんの私物で撮影を行った。何のためのスタイリストなのか、分からない状態だった。
全てはリスクヘッジを事前に考えようとしない「ナマケ」から来るものだ。当日慌てないために、何が最善の策なのかを頭に汗をかきながら日々を送らないと、物量の多いスタイリスト業は終わりである。

これを考えると
・物の管理が苦手な人
・部屋がゴミ箱のような人
・洗面台に洗ってないお皿が半日以上ある人
・洗濯物を溜め込む人
この辺りはセンス以前に、スタイリストは合わない。物の管理・整頓がベースで備わっていない人は非常に苦労する。
今朝は「事前に送ったコーディネート」とは違う組み合わせのパンツが、コーディネートされたりしていた。
よく見れば違いは分かるのだが、そこまで気が回らなかったのだろう。
「事前にコーディネート写真を下さい。」と取引先から言われることはよくある。それを送ってから、撮影までの間に、他の撮影で使用し、所定のところに戻せなかった証拠だ。
これは前夜に確認出来れば問題ないのだが、しない。
人は先を読むという「面倒くさいこと」を放棄するのだ。先輩は先輩で後輩の面倒を見ようとは思わない。全て面倒だからだ。
(面倒でも見てあげようと思える、後輩の真面目さも大事だが、、、)
ただ、面倒から逃げない人が、各ジャンルで覚醒する人である。
派手な世界にいて、地味な事をひたすら毎日欠かさず出来る人。コレに勝るものはない。
このブログだって地味である。この1時間が無ければどれだけ、仕事を先に進めれるだろう。
今年から毎日朝30分散歩をしているが、それも地味である。しかし、地味な事をひたすら淡々とこなせれば、とんでも無く遠くに行ける。それを忘れないようにしないといけない。

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