プロフィール写真の服は、
「シンプル・上質・品が良い」がベストだ。
今日は芸能プロダクションのプロフィール写真の撮影だった。
前日に弊社事務所に来て頂いて、5体くらい試着して頂き1つ決定した。
5体試着したから、5体用意したわけではない。1人に対し20体くらい用意した。
プロフィール写真は大体年に1回更新する。
この写真を使って芸能プロダクションの人がテレビ局や、映画会社に自社タレントを宣伝する。
仕事を持ってくる根源となる超大事な写真となる。
しかし、何故かここに各社プロダクションは予算をかけない。。。どう考えても不思議な現象だ。
元々、売れてて認知度もあり、名前出せば知ってるようなタレントさんなら、この写真すらいらない。
あるいは、わざわざ撮影日を組まなくても、雑誌の取材等で使った素材をカメラマンに「1枚くれ」と伝えればプロフィール写真は出来てしまう。
しかし、世の中にタレントは2万4000人(タレントデータバンク調べ)いる。そのほとんどが知名度がこれからの方々だ。
つまり、雑誌の取材は少ないから、わざわざ撮影日を設けてお金をかけて撮影しないといけない。
更には、媒体に売り込むに値するポジションの俳優でないと、このプロフィール撮影の機会にも呼ばれない。
この中から日本のスーパースターが誕生する可能性を秘めているわけだから、予算を確保して、先行投資する必要があるのではないだろうか。
津野がデビューしたての頃、ある大手プロダクションから、プロフィール撮影20名を50000円で依頼された。破格に安い。
洋服屋は当然貸してくれない。
なぜなら、この撮影で貸しても、衣装クレジットは掲載されないし、時間はとられるしで メリットがないからだ。
仲良いPRESSに無理言って借りる以外は、買い揃える以外に方法はないので、当然、大赤字だ。
ただ、ウチとしては営業活動の大チャンスだったので、喜んでうけたが、20名で50,000円はやばすぎた。。。
スタイリストデビュー当時でないと この価格では受けなかっただろう。
※ココでプロフィール撮影の注意事項を伝えておこう。
クライアントからの特別な要望
(ファッション誌っぽくしたいとか、ドレッシーにしたいとか)がない限りは奇抜なものは避けるべきだろう。
目立たないといけないのは、当然タレントさんだ。服ではない。そうなるとOUTなのは、
●バキバキの大柄の服
●ド派手は色
●複雑なデザイン
●夏、冬のような季節感のもの(通年使えない)
などだ。理由は、服が目立って
本人が浮き出てこないからだ。
ベストは
「シンプル・上質・品が良い」ものが選ばれる。
スタイリングとしては1番難しいところなのかもしれない。
その人の肌の色、年齢、体の作りからベストなものを選ばないといけない。
女性だったら。基本髪が長いので、首詰まりの服は嫌がられる。
デコルテが綺麗に出ている方が女性らしさが出るからだろう。
年配の男性は、淡い色はなしだ。重厚感が出ない。デザインが複数入った服もなし。子供っぽくなる。
今回は28歳女優、35歳俳優、51歳俳優
こだわりのある方もいらっしゃったが、うまく行った。
新たな出会いに感謝している。
コメント