女優さんと写真家 蜷川実花さんhttps://www.instagram.com/ninagawamika?igsh=MWF0aWJrem9mM2xrcA==
の撮影だった。
2人とも業界で高い位置を気付いた者同士。印象的だった会話は、「私は昔と何も変わっていない」と2人が言った事だった。
何かを成し遂げた人は決まってそういう。自分が見ている世界と、世界が自分を見ている目線が異なるという事。
気付いたらいつの間にか、世間的に高い位置へいっていた。これは「日々楽しみながら、積み重ねた努力の結晶」だろう。当人達にとっては、努力という認識はなかったのかもしれない。
選択したジャンルが楽しくて自分にあっていた。そこに,時間を投下したら他の人より速いスピードで登ってしまった。と読み取れる。
この楽しみながらの努力というのが1番最高だ。
辛い努力は実らないからだ。
弊社のアシスタントの紅葉と未来はもう1年以上働いているが、「驚く程あっという間に時間が過ぎた。」と言っている。
楽しい時間というのは、一瞬で過ぎ去るものだ。
毎日違うstaffとの撮影をワクワクしながら臨んでいる。日々大変の中にも何かしらの楽しみを見つけて、楽しもうとしているのだろう。
今夜の「INI」の撮影も明日の「Aぇ!グループ」の撮影もとても楽しみにしている様で、師匠としては有難い。
このまま独立まで駆け抜けて貰いたいものである。

人生は選択の連続だ。どの高校に入るか、大学へ行くのか、専門にいくのか、働くのか。会社に属するのか、フリーランスとして自分で生きていくのか。
地点、地点で大きな選択を迫られる

選択したジャンルが自分に合っているか、合っていないかでその後の人生が大きく変わる。
この「選択の重要性」を真剣に考えるべきだ。
スポーツをやるにも、サーフィンで食べていくのか、野球で食べて行くのかで年俸は大きく変わる。野球の方が年俸は大きい。お金を稼ぎながら、プロスポーツ選手として生きたいのなら野球を選択する方が良い。
stylistになるにしても、
●現役のstylistに質問し、どうやってstylistになれば良いか聞く人と、
●聞かずに とりあえず家族に相談する人では、その後の人生は大きく変わる。これも選択の重要性だ。
昔、ヘアメイクの大御所竜司さんに、師匠の選定をして貰った事がある。
何名か師事したいstylistを並べ
「どの方に就こうか悩んでます。」と伝えると
『全員辞めとけ、このstylist達は将来stylistをやれていない可能性がある。』と言われた。
唖然とした、、、。そして、竜司さんの紹介するstylistに師事する事になるのだが、その通りにして本当に良かった。
stylistの事はstylistよりも、ヘアメイクさんが1番分かるのかもしれない。
1番stylistとペアを組んだ経験があるのは、ヘアメイクだからだ。沢山のstylistを知っているのは他でも無いメイクさんに違いない。
「全員やめておけ」と言われたstylistのほとんどが最近では名前を聞かない。。。危ないところだった。人生を預ける人を間違うと自分の人生も変わる。やはり、その道のプロに一度は相談はするものだ。
皆さんが、2つの道で迷った時、
その世界で活躍する人に直接相談してみよう。それが最速で明確である。
1番聞いてはいけないのが、その職業に就いていない人だ。(家族、親友、友達を含む。)
浅い知識で語られた助言に左右されるべきではない。特に家族が原因で夢を諦める人が多すぎる。
昔、あまりにも出来るインターン生が居たので、スカウトした事がある。
「貴方は絶対にstylistになるべきだ。春からウチのアシスタントに迎えたい」と伝えた。
その子は卒業ギリギリまで悩んだ結果、アパレル店員の道を選んだ。理由は
「高校に通う弟がいる。うちにはお金がないから、私が少しでも稼いで家族を支えたい。家族と相談した結果、アパレル店員は給料が安定しているから。そっちに行く」だった。
とても悲しい返事だったが、彼女が決めた道なら文句は言えない。最後は背中を押して送った。
例えば,彼女が「弟の事情」を津野に伝え、
「それでもアシスタントをやりたい。stylistを目指しながらも弟を支えていく方法を一緒に考えてくれませんか?」と言う選択をしたら、
彼女の人生は大きく変わったと思う。
その天性のキャラクターで月に3桁を叩き出すstylistになる可能性は高かった。彼女は、どこからどうみてもこの仕事が向いていたからだ。
アシスタントの3年だけでも、津野を頼ってくれたら良かったのに、、、今ではそう思う。
どうしても諦めきれない夢があるなら、いかなる理由があろうと時期をずらすべきではない。人生は驚く程短い。「今やれることは今やる」そうやって時間優先で生きていくことをオススメする。
そして、楽しみながら努力をしていこう。
選択したら、後は「そこでどう輝くかが大事」である。むしろそっちが人生にとって必要な力かもしれない。人の役に立つ事に舵をきって思いっきり励んで欲しい。
今回で蜷川実花さんとの撮影は2回目だった。いつかガッチリタッグを組んで新しい仕事が出来たら嬉しい。そういう気持ちにさせて頂いた事に感謝である。

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