まずは完璧を目指すでしょ

プロフィール

「完璧」を目指すことは悪い事なのだろうか。

MVの撮影だった。都内に三件の撮影を残したまま、1時間かけて神奈川県へ。ここで使える時間は45分。

初めての方、2人のフィッティングをして都内に戻る予定だった。

先に現場に着いたアシスタントから、現場の写真が何枚も送られてきたが、入り口が玄関なのか、裏口なのか分からない。

現場は大学、、、広い、、、2周したが分からず、15分ロスした、、。

時間がない時のアテンドミスは致命傷である。

どれだけ分かりやすく控え室までを紹介するかがネックだ。

控え室に着いて。さぁフィッティングだと思ったら 

ぐちゃぐちゃに畳まれたパンツ、裾上げしてないパンツ。これを仕上げるだけでも30分かかる。

明らかに前日の準備不足だ。

師匠は 「どのコーディネートが一押しか、」「服をどうやって着せるか」の打ち合わせもせず、アシスタントが1人現場へ行く。

これがどれだけ無謀か。。。しっかり上と時間をとって事前打ち合わせをするべきだったと思う。

一般的には完璧主義を目指すと、細部にまで気を配らなくてはならないから面倒くさい。なので、「何とかなるさ!」の精神で生きていくくらいが丁度いい。沖縄でいえば、「なんくるないさー」あるいは、「ケセラセラ」。

統計調査では

完璧主義の人は鬱病になりやすいという

鬱病になると、「孤独と暇」に突入する人が多く、これが寿命を縮める原因となる。

では、「仕事として完璧主義は良くないか」と言われれば、それは違う。適当を仕事に持ち込むと 会社は大損害だ。

仕事は細部まで意識し、完璧に準備をしなければならない。その上で撮影に臨んで、予想もできない事で失敗するのは、仕方ない。

しかし、「何となくいけるだろうの精神」でぶっつけ本番に臨む事は、オゴリでしかない。

昨日はアシスタントがやったが、津野もよくおごり昂るので人に言っているようで、自分に言っている。

stylistは準備が命だ。準備さえすれば当日行かなくてもうまく行く。その命の部分を半端に過ごしてはバチがあたる

MV、CMはカメラスタンバイに時間を取られる。

スタンドイン(代替えモデル)をおいて照明、音声、カメラアングルのセッティングに30分かかったりする。

そして、整えてタレントさんを呼び1発で撮ろうとする。実際には1発でとれず、何回か撮ることもあるが、基本3回以内には撮り終え、また

カメラセッティングに入る。

皆様が緻密に設定してくれてるから、stylistもプレッシャーを感じる。今回は 森口博子さんのMVだったので、芸能界の大御所さんに複数回稼働させたく無い。

しかし、1カット両面テープが見えた事でstylistのミスによる撮り直しとなってしまった、、、申し訳ないことをした。

なんとか、テープが見えないように後から加工しようと 監督とカメラマンが会議してくれていたが、結果としては撮り直し、、、

現場が推している中での撮り直しに,面目なさが半端なかった。

どのセクションもウチのせいで、現場を遅らせたくないと思っているから 辛かった。。。

少し推したが無事に撮影を終え、森口さんの号令で記念写真を撮ることになった。

撮影現場では良くある事なのだが、「皆さん集まって下さい」と号令がかかっても、前に出てこない人がいる。津野は写りたいから、1番に行くタイプだが、記念写真を遠慮する人がいる。

これは非常に良く無い事だ。

皆様、顔を見合わせながら「俺もかなぁ?私もかなぁ?」と互いの顔を伺いながら、たらたら前に来る。これもどうかと思う。

「俺もに映るに決まってんだから,早よ出てこんかい!!」これが本音だ。

座長の森口さんが声かけてくれてんだから、ノリノリで来ないとマジで失礼だ。

逆の立場で考えてみた時に、

津野が「皆で写真撮ろうよー」と伝えてタラタラ集まられたら、凄く悲しい気分になる。

何日もかけて、この日の為に準備して来た人達が初めて一同に集まる「仕事後の記念写真」くらい。笑顔で走って集まってきて欲しい

しかし、笑顔で全員が走ってくるなんてシチュエーションは過去一度もない。しょーもない大人になってしまったもんだ。

中には1人「私は他の作業があるので遠慮します。」って人も出てきた。1人がこれを発言すると、周りがどういう反応になるかなんて容易に想像がつく。

案の定「良いよ良いよ、今は皆で撮影しよう」と言われていた。このやりとりが2回続いた挙句その人は写らなかった。

自己中もいい加減にして欲しい。全員が嫌な気分になる。

どんな時でも、言い出しっぺに恥をかかせない配慮が必要だと思っている。貴方の周りで似たような出来事が訪れたら、貴方だけは一目散に集合して欲しい。

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