スタイリストは誰でもなれる。

プロフィール

先日アーティストさんのスタイリングを行った。津野はカメラマンさんからの紹介でスタイリングに入った。津野が呼ばれた理由は、「グループのイメージを、ロックテイスト▶️アイドルテイストに変えたいから」と言う理由だった。

過去に、ジャニーズ時代のタレントさん達をスタイリングした実績を買われて、キャスティングされた。

津野がスタイリングする前までは、アーティストさんの友達が、スタイリングを担当していたようだ。その方はアパレルショップの店員さんで、お洒落さん。

私物で衣装ぽい服も沢山持っている。

津野は前任者の意見を取り入れながら、アドバイスを頂いてスタイリングをする事となった。

既に出来上がった輪の中に、新参者が入って行く事はなかなかのもんだ。空気を壊さぬように気をつけてフィッティングをすませた。

  

このケースの様に、スタイリストになる為のルートは何でも良い。師匠に付いてアシスタントとしてコネクションを広げる方法が最もポピュラーだが、仕事の源泉さえ押さえていれば、いきなり1人でやる事だってできる

靴屋の店員からスタイリストになった横田さんや、雑誌の編集者からスタイリストになった櫻井さんなど、他業種から流入してきた人はそこそこいる。

こう考えるとカメラマンのような特殊技術がなくても、服のコーディネートを組める人は世の中に沢山いるので スタイリストとして参入できる。こう考えると参入障壁はだいぶ低い仕事である。

今後も一般職からスタイリストになる人は現れるだろう。

スタイリストを始める事は簡単だが、続ける事が難しいのはここからだ。仕事を横展開していく能力が必要だからである。

初めはたった一つの仕事だが。その仕事っぷりが噂を生み、紹介を受け、①→③になり、③→⑤になっていけば収入は安定してくる。

しかし、元々⑧あったのに、それを⓪にする人もいると言う事を忘れてはいけない。

・スタイリングがイマイチ。

・スタイリングは良いが暗い性格。

・スタイリングは良いし、明るいがやり取りが雑で遅い

様々な要因が考えられるが、アシスタント時代に「仕事に溢れた師匠」をしっかり見ていたら、回避できる問題のはずである。

お仕事を頂くとは、どう言う事かを師匠から学んでおこう。

では、

どの様な師匠につけば良いですか?」という事になる。この問いには過去何100回も答えてきたが、その答えは

独立させてくれる人(過去に独立した先輩がいるスタイリスト)

担当している仕事が、かなり幅広い人

である。

①独立させてくれる人を挙げた理由は下記である。

アシスタントは、まず独立しないと いつまで経っても人の下で働く事になる。

つまり、独立者がいないスタイリストは訳あり物件なのだ。まだイケイケの若手で年数の短いスタイリストならまだしも、長年やっててアシスタントはいたのに1人も卒業していないとなると、怪し過ぎる。弟子を送り出した上で、その弟子を応援しているような人を選ぶべきである。

なので貴方の該当のスタイリストと話せる機会があるのならば、過去独立した先輩の話を聞くと良い。

「誇らしげに褒めている人」だと大丈夫なはずである。

②仕事の幅が広いを挙げた理由は下記である。

担当している仕事の幅が広いと、自分のスタイリストとしての特性がわかる。津野の師匠はファッション誌の中でも特に、モードが大好きで、タレントのスタイリングは二の次の方だった。

生きる為の🌾ライスワークはタレントにしておいて、ライフワーク(やりたい事)はモード誌。つまり、同じ日にタレント、雑誌2件の仕事が重なると必ず雑誌スタイリングの現場に向かう人だった。

では、アシスタントである自分はどっちだったか、、、タレント志向だった。モード誌も楽しいが、より心が動くのはどっちか、、、となると俳優さんの現場だった。

テレビでなくても、広告だとしてもモデルさんよりタレントさんの仕事に心が躍った。

その気持ちにアシスタント時代に気づけたから、向かうゴールが明確になった。

師匠が幅広く(TV、雑誌、広告、ドラマ、スポーツ選手)仕事をする人で良かった。

さらに撮影の本数も多い師匠だったので、その分、業界に沢山の知り合いができた。これが、雑誌しかやらなかったり、アーティストしかやらない師匠だったら、独立当初は営業先に困っていた事だろう。

若いうちは好きでないジャンルであろうと何でも挑戦してみるものだ。何でもやっていると、次第に貴方の好きなジャンルが見つかる😊

結論、貴方に仕事を持ってくる気の合う人物を見つけるためには、専属のアシスタントに就くことが最も有効である。事務所に所属して色んなスタイリストの手伝いをしてから、、、師匠を決めてキャリアをスタートさせるという人もいるが、事務所に「アシスタント依頼をするスタイリスト」も少ないことを知っておくべきだ。ちなみに、津野は15年スタイリストをやっているが、一度も頼んだ事はない。

理由は、人が足りないなら足りないで、「申し訳ないが、衣装渡しにさせてほしい!」と言える関係性を作ってきたからだ。

今はインスタで何をやるスタイリストか分かる時代なので、「なんか色んなことやってる人だなぁ、、、」と思える人にアプローチしてみよう。

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