スポーツで自分のチームを応援した事を思い出して欲しい。例えばサッカー⚽️
前後半0対0、後半ロスタイムで自分のチームのエースが点を決めた時、喜びは計り知れない。
スタイリストは、これに似た感覚を毎回味わう。自分のチームのエース【タレント】に万全のコンディションで、シュートを決めてもらう為、最高の状態を用意する。
どう言うパスを出せば1番乗ってくれるかを 考え準備をする。特に女性に多い傾向だが、洋服とメイクは彼等の最高の【武器】となる。
衣装を着て、ヒールを履き服のテイストにバッチリあうメイクをした時、頭の中でゴング🔔が鳴る女優は多い。
カメラの画角的に、足切りでヒールは映らないのに、「気合いが入るからヒールを下さい👠」と言う人もいる。
舞台上で凛とした立ち振る舞いの俳優・アーティストも、舞台裏では、小学生のように緊張している事も多々ある。
もう何度も何度も上がった舞台。なのに、毎回手に汗を握り、落ち着かずウロチョロ歩き回ったりする。
それを静かに見守って「服と、共感でサポートする」のがスタイリストである。
タレントさんも同じ人間。どれだけ稽古したり、歌の練習をしても 都度お客様の前では 緊張するものだ。

舞台前のタレントさんのように、津野も現場に行く事が不安な時代もあった。
《マネージャー時代》
東京のスタジオの場所は分からない、段取りも分からない、何が分からないかも分からない。そんな状況である。
とりあえず撮影前日に「何かしなくては、、、」と、知らないスタジオをバイク🛵で回った。下見である。
更に、抜け道もバイク🛵で行ってみて、地図に赤丸をつけながら、抜け道の採用/不採用を決めた。
《スタイリストアシスタント時代》
世界のデザイナーの歴史も知らなければ、ファッション用語も知らない。縫い方も知らない。。。
なので、眠い目を擦ってノートを作り自主勉強。。。そしめ、初め30分かかっていた裾上げは、独立する頃には7分になっていた。
伝えたいのは、「悩む時間が無いほど動け!!」という事。不安や悩みは全て行動で回避する。悩む暇を与えてはならない。
悩んでも物事は進まない事を知ろう。
心配事が実際に🎯的中する確率は4%だ。絶対当たらないレベルである。知識と行動で武装し、負の感情を取り払っていこう!!

悩み・不安を【行動で解決】しようと言う話をしたが、仕事というのは、練習が出来ないから困ったもんである。
スタイリストも 前夜に気休めで同じ身長、同じ体型の人に 服を着せたりもする。しかし、実際は顔も違えば モデル自身の美的感覚も違う。よって、全てぶっつけ本番。
となると、ぶっつけ本番を何回やったかが、練習となる。
なので、本番に強くなるには とにかく撮影本数が多くないといけない。弊社は1週間に撮影が20本あるが、仮に1週間に1本だと 成長が20分の1になってしまうと言う事。これは大変な事である。
過去 津野のアシスタントを辞めた人が、週3回稼働するスタイリストの下についた。
「ウチでは、忙しすぎてダメだったんだ、、、」と思っていたら、あっという間に新しいスタイリストの下も辞めた。
理由は、「やってみてわかったが、週3で稼働していたら、独立するのに何年かかるか分からない。。。」だった。
量は確実に人に自信をもたらす。皆さんも入学当初は不安だった通学路も、2年生に上がる頃には、目を瞑ってでも学校まで辿り着ける自信があっただろう。
数を重ねるとはそう言う事だ。

悩みを行動で解決し、行動量を増やす事で自信をつけていく。やはり見習いには圧倒的な量が必要なのである。
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