ロケバスの社長さんから、久しぶりに着信があった。「真吾元気かー。仕事を断らないって噂聞いて電話したんだけどさぁ。。。TikTokの案件やらない?ギャラ聞いてないけど、、、」
社長からの電話が嬉しくて、案件を詳しく聞かずに🆗をだした。
アシスタント時代ずっとお世話になっていたロケバス会社の社長で、9年前の事務所引っ越しの際に、ロケバスを無料で出してくれた恩人である。
アシスタント時代の息抜きと言えばロケバスだった。
ロケバスの中では、アシスタントではなく 1人の人間として存在出来た。
運転手の方は、返却しながらバカな話をし、ランチを奢ってくれ、可愛い女の子の話をし、眠い時は寝させてくれた。自由がないアシスタントにとって、唯一の自由な時間であった。
ちなみにロケバスというのは、スタイリストがファッション誌のお仕事を受けた際に、編集部が支払ってくれる運搬用のハイエースの事である。
リース、撮影、返却全て運転手付きで都内を回ってくれる神のサービスである。
底辺の底辺で暮らしていたアシスタント時代に、わざわざ車で返却先まで送ってくれる事が 当時は快適でたまらなかった。

案件はどうやらTikTokでご活躍の2人のスタイリングの話だった。2人ともSNSの総フォロワー500万人を越えるティーンのカリスマだという、、、。
おじさんでは、足元にも及ばない影響力をお持ちである。
先日も、お世話になっているレギュラー番組のプロデューサーから、とうあさんを紹介して頂いた事が記憶に新しい、、、。
東京に3,000人スタイリストがいて、何故おじさん44歳の津野を目掛けて指名が来るのだろう。。。
単純に考えて不思議ではないないだろうか、、、今回のロケバス会社の社長は、viviのスタイリスト全員と仕事するような人だ。
viviと言えば、今時のビジュアルを表現し、トレンドを押さえるイケイケのスタイリストが並ぶ。そして、今回のティーンのカリスマとも年齢が近い。おそらく、共通の知り合いも沢山いるだろう。
なのに紹介を受けるのは、44歳男のスタイリストである、、、。
つい先日もSAY MY NAMEの3名のスタイリングをやらせて貰った。彼女達と近い距離感でお仕事出来るスタイリストは、正直、津野ではなくて若手スタイリストなのでは、、とも思ってしまう。。。
何故彼らは、自分を選ぶのか。手前味噌で自慢に聞こえるだろうが、おそらく、人との付き合い方が他スタイリストよりも近いからだと思う。
逆を言えば、付き合いやトークを1段上に差別化出来れば、人を魅了出来る可能性が高いという事になる。

1段上とは何か。。。それは、馴れ馴れしく、距離が近いコミュニケーションだ。
大抵の人は、仕事相手=他人という認識でいる。津野は他を見ててそう感じる。
具体的には、
素性不明の人間と 仕事という薄い線で繋がっていて、少し粗相(そそう)を犯すとその線は簡単に切れる。面識が無い相手だと特に切れやすい。よって、多くの人が まともで慎重な人間を演じる。プライベートの友達の対応とは天と地の差で対応する。
そのような人が多いと感じる。
それが大多数だ。大多数の一員になった時点で、貴方は指名の土俵に上がって来ない。理由は【価値が無い】からである。
決められた範囲の仕事、与えられた役割の仕事をこなす事は誰でもやる。誰でもやる事を普通にやっていても、埋もれるだけだ。
皆と同じから、少しはみ出してこそ目に留まる。仕事は淡々とこなしつつも、隙間隙間でコミュニケーションを図り相手との距離をつめよう。
何処で誰が貴方を紹介してくれるか分からない。なので、毎現場インパクトを残そう!!
弊社は紹介で仕事が成り立っている。。。今まで新規のほとんどは、紹介だ。紹介を利用していこう。
紹介される為には、仕事相手との急激な接近が吉とでるのである🙆
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