津野は現在44歳。仕事相手のタレントのほとんどが年下である。そんな中、久しぶりに10歳近く年上の新規タレントさんの撮影を行った。
20代前半で芸能界に入った時は ほとんどが年上。マネージャーとして担当させて頂いた米倉さんは5歳年上。その後、スタイリストのアシスタントとして関わった俳優さんはほとんど10歳上(大沢たかおさん、仲村トオルさん、椎名桔平さん、唐沢寿明さん、高橋克典さん)。
毎日毎日勉強させて頂くことだらけだった。
第一線で主役を務める彼等が日々「何を考え、どう人と接しているか。なぜ今のポジションをずっと
キープし続けられるか、、、」その人間的な魅力に魅せられていた。
今現在 津野の仕事相手は9割が年下、1割が年上という状態である。その1割は森口博子さん、武内陶子さん、河相我聞さんあたりだ。其々が人間的な魅力を多分にお持ちで、周りを巻き込む力を持っていらっしゃる。

今回担当させて頂いたのは、梅宮アンナさんJJの専属モデルから、数々の名番組に出演された大先輩。最近はお付き合い10日で御結婚されたことで、世間を賑わせている。
企画の詳細は情報解禁前なので、伏せないといけないが、衣装フィッティングの際に「私はコレが似合う、似合わない」をハッキリ自己主張され、撮影隊を引っ張っておられた。
撮影中も流石 元モデル。撮られ方を熟知されており、ポージングは申し分なく、撮影後の挨拶までしっかりと話されていた。
勉強になった事は、意見がハッキリしていて、自分の良さを認識出来ている事。
津野は意見が強いタイプではないので、想いをハッキリと主張出来る方は尊敬している。
やはり、普段のルーティンで出会う人と、ルーティンでは出会わない人の両方と 浅く広く関わる事は大事な事だと感じた。
人はレギュラーメンバーで固執しがちである。レギュラーメンバーの助け合いは、生活していく為に必要な要素だが、成長を考えた時に 枠を外れた人との接触が新風を巻き起こす。
学校での講義、令和の虎での経営者との会話、年上のタレントさんとの仕事、地域のパパ友との飲み会。そこにいるジャンルを越えた全ての人が新しい風を、吹かせる。価値観が変わる。成長する。

若い時代は、どうしても学校の友達、家族、習い事と 【メンバー、年代】などが固執してしまう。この環境は仕方がないが、成長は生まれにくい。
よって、義務教育が終わったら出来るだけ多くの大人に囲まれて、多種多様な環境に身を置く事をオススメする。
境目を越える事を「越境」と書くが、越境が人に与える影響は非常に大きい。そういった意味で、芸能界の若手タレントは、様々な会社の担当者と仕事をする為 多様な能力に触れ、急激に大人っぽくなっている。最適な環境に身を置いているといえよう。
津野は独立した瞬間から、同業者で連むのは辞めた。周りを見渡せば、スタイリスト同士で楽しそうに飲んでる仲間もいる。しかし、そういう場に行っても、自分が分かる範囲内の話で終わる可能性が高い。
理解出来ないレベルの跳ねた考え方、経営、マーケティング、人身掌握を学ぶには越境が1番である。
異業種の第一線の人と関わって行こう。
そういう人達が集まる場所を探そう。
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