デパート大手大丸さんとオンラインの打ち合わせをした。いよいよ大手が衣装リース業務に参入してきた。
有名ブランドの良品が1回最低7500円3着からリース出来ると言うサービス。今期のマルジェラも置いてあるから驚きである。。。デパートが長い歴史の中で付き合ってきたメガブランドとの信用で、貸す事が出来るようになっている。しかも、貸出に関する制限はない。。。
現代は商品をPRしても売れない時代。発信が多様化して個人でも宣伝活動が出来るようになった今、洋服ブランドも何処に掲載して貰えば商品が売れるか分からず彷徨っている。
津野はIMMEZという自社ブランドを2つのPR会社にお願いしているので なんとなく分かるが、
多くの人が知る著名人(例えば小松菜奈さん、指原莉乃さん、神田うのさん)が媒体(雑誌、TV、WEB)で着用して売れたとしてもMAX5点。昔は木村拓哉さんが着用したら、完売したなんて事も多々あったが、今はそうではない。
各SNSや媒体から放射線状に露出しても、1点しか売れない、、、という時代である。つまり、洋服をPRによって売る事が昔の3倍難しくなっている。
このようなフェーズに入ると、PR会社に金を払って服を預ける予算は削られ、ブランドを立ち上げる人も減り、洋服業界は金を回せない業界へと移行している。そんな中、流行っているのがセカンドストリートなどのリユース事業。
既存の洋服を回す事で儲ける会社が増えてきた。それと同時に業界内で増えたのがリース事業だ。アースミュージックエコロジーの会社も月額〇〇円で借り放題のサブスクレンタルを開始したし、大丸も服を回す事で利益を取ろうと試みている。
マナマナというスタイリスト業界では有名なレンタル衣装店があるが、ここでマルジェラを借りようとすれば50,000円はかかる。基本的にリース屋は定価の30%で服を貸し、4回借して回収というサイクルで回すので🔁、マルジェラで50,000円は妥当。
しかし、大丸は驚きの3点7500円、、、。テレビ番組のギャラが1本3万円と知っての価格設定なのか、非常に借りやすい金額である。
しかも、対面で時間を取ることもなく、郵送完結でクリーニングは大丸もち。このクリーニングに関しても長年懇意にしている会社があるようで、「大抵のシミは取れる」と言うから驚きである。
郵送費+クリーニング費+リース料で7500円は我々のような個人リース店では、回せない安価な金額である。

大手が参入してくると個人店は勝てないか、、、という問題になるが、一概にそうとは言い難い。まず、
・大手が都心に店を出す事は考え辛い、いきなり そんな冒険は踏まないだろう。
・ネット上で探す事の利点は遠方でも探せる事だが、それが面倒だからリース屋に言って、だーーーっと見たい。という層も一定数いる。
(Amazonがあるのに、スーパーは流行っていると同じ原理)
・有名なブランドは揃うが、奇抜な衣装の宝庫ではない、、、スタイリストは様々なオファーがくる。
オレンジ、紫、黄色、グランジ、コスプレ、そのような服を探すには、過去の名作も置いてあるリース屋のほうが数は多い。
仮に大手が
青山に400へーベーの店(家賃400万円)を開店させ、ジャンルを問わず過去の名作服をズラリと並べて、低価格でサービスをスタートさせたら太刀打ちは出来なくなる、、、そのような時期が来る前に、「着々と売上を上げて品揃えを良くしよう!」と思う。

大手デパートもリース業に参入した事は、スタイリストにとっては吉報だ。スタイリング料金は20年前から変わらないのに、世の中はインフレしていて、更に金額の高いリース屋しかなく困っていたので、多少なりとも悩みは緩和される。
ギャラが上がらない背景には、テレビ局、雑誌社自体の減益も影響している。メディアを作る大元のテレビ局や雑誌社、WEB媒体が大きく儲かってくれれば、下請けの我々の手取りも上がってくるだろう。
しかし、 NetflixやAmazonプライムなどに負けているようでは、いつまで経ってもスタイリストのギャラは上がらない。
他力本願ではあるが、メディアを動かす住人たちが頑張る時だ。それが叶わないなら、我々スタイリストはNetflix等の仕事を沢山取りにいくか、副業で頑張るしか豊かになる方法はないだろう。
「スタイリスト業一択でとんでもない結果を出す!」という方法もあるが、それは極々限られた人のみ。
スタイリスト業界全体が稼げる仕事になるには、スタイリストを発注する大元のTV局、サイバーエージェントのようなメディアを作る会社が、
新たに巨大なプラットフォームを日本国内で作る事が求められる。
例えば、ホリエモンのいうように、日本の過去の強いIP(名作ドラマ、ドラゴンボール、日本昔ばなしなどの有名コンテンツ)を使って海外に展開し、世界で日本のコンテンツを売る方法を考え、収益をドンドン増やして行ってほしいと思うのである。

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