アシスタントが辞め続ける「暗黒の1年」

プロフィール

優奈、春が独立してからの1年は アシスタント暗黒の時代だった。

凄くいい子はきたものの アシスタント内のイザコザで全く育たず入っては辞め、入っては辞めが繰り返された。

その中でもリサには、本当に心から申し訳ないことをした。この場を借りて謝りたい。申し訳なかった

天真爛漫、いつも笑顔 仕事も確実で愛嬌抜群の子がリサだ。

この子がいてくれる数年は会社は安泰だ!!そう思っていた。

彼女には問題はない。問題はリサの下についた後輩アシスタントだ。

3人ほど下はいたのだが、まあ酷かった。

作業が全然終わらない夜に両肩を落としたリサから頂いたのは、

「Mさん 作業終わってないのに、2階でしっかり布団を敷いて寝ている」と。

その他にも 「KさんとMさんが返却準備終わっていないのに、クラブに遊びに行った。」だの

それはそれは酷かった。

リサが所属したのは8ヶ月くらいのものだが、その間に精神的に病んでしまって退社することとなった。勿論、津野も何もしないわけではない 全力でリサをかばった。

津野「リサが辞める必要はない。下の子全員に辞めて貰う。」と宣言した。

するとすかさず、

リサ『下の子たちだってスタイリストになりたくて、ここに来ているんです。その夢を私が閉ざすわけにはいかない・・・。』と最後まで素晴らしい発言を残して去っていった。すまなかった。

彼女はその後スタイリストになる夢は捨てず、他のスタイリストに弟子入りして独立

今はアシスタントもかかえて音楽系のMVのスタイリングを数多くこなす、

スーパースタイリストになった。おめでとう!!

辞めてからもう5年以上たつが 今でもお歳暮を送ってくるし、うちの会社の飲み会には誘っていて

良い関係を続けている。「津野さん いつでも声かけてください。私、手伝いますので!!」

今でもそう言ってくれるリサは本当に人間が出来ている。

リサが退社した後にも何人かアシスタントはいたが3月までにことごとく辞めた。

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