計画錯誤という言葉をご存知だろうか。
これは人間が「計画を立てる際に、楽観的な予測をする習性」の事をいう。ノーベル経済学賞を受賞したダニエルカーネマンの名付けた言葉だ。
アシスタントから
「頼まれた作業、あと1時間で終わります。」と言われるが、実際は1.5時間かかる。これは計画錯誤によるものだ。
そもそも、課題や仕事は完璧を目指すより、終わらせる事を軸に置いた方が賢いので、不完全でも「ザッ!」とひと通り終わらせる事をオススメする。
それでも、とりあえず「見積もり✖️1.5倍」の時間を上司に伝えるべきだ。
人は自分の力を過信し、甘く見積もる。
ここには「人によく見られたいという心理」が働くようだ。それを踏まえて、予想終了時刻の1.5倍 時間を取って相手に伝えるとちょうど良い。
この事を知ってから、津野は時間に余裕が出来たことは間違いない。今日の予定も15分前に目的地についた。
改めて時間について勉強したのは、「アシスタントが何度も遅刻したから」なのだが、お陰様で
自分はどういう人間で、どうすれば時間に余裕をもてるか考える良い機会となった。
津野はマルチタスク人間。同時に複数の事を進めないと気が済まないタイプ。時間通りに目的地に到着したいなら、タスクを1〜2個減らして、1.5倍の時間で伝えれば確実に目的地に間に合い、かつ、心に余裕が生まれる事を知った。

昨日弊社の運営する衣装リース事業「お貸しや」https://www.instagram.com/okashiya_rental_official?igsh=NHI2YTF6emFqdTk2&utm_source=qrに、いつもお世話になっている俳優さんが結婚式参列用の衣装を借りにきた。
パンツの丈が合わなかった為、アシスタントが「15分時間を頂きます。」といって作業に入ったが、実際はその倍はかかった。楽観的に時間を見積もったために起こった失敗だ。もろに計画錯誤。
初めに裾の具合を確認し、予想時間の1.5倍を伝えていれば、もしかしたら宣言通りに裾上げを終えれたかもしれない。
人生のほとんどは予想通りに行かない。必ず不測の事態が起こる。今夜も子供を預けてゆっくりご飯を食べようと思っていたが、子供は今朝40度の熱を出した。
仕事でも、「完璧な衣装が揃った」と思っていてもタレントの意向で決まらない事もある。不測の事態を、試算にいれて1.5倍の時間で見積っていけたら、傷も浅いうちに塞げるのかもしれない。

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