15年ぶりのメンバーで集まった。PRESS担当、スタイリスト、旅行代理店 職業は色々だ。当時のコミュニティのポジションとは変わらないもので、いじられ役はいじられていて、毒舌は毒舌。結局月日は経っても同じコミュニティの人のポジションは変わらない。「ここにプロ野球選手がいても同じなんだろうな、、、」と思う。
劇的に性格が変わる人なんてほぼ居ない。結局、小学校でのポジションが、そのまま大人になっても同じポジションであり続ける事に気付く。子供の頃からリーダー気質があると、人生勝ち戦だな、、、なんて思うのである。
とにかく、ポジションはどうであれ、ただ懐かしい人が集まる事で場が湧く事は確かで、集まって話して解散して、また数年後に集まって解散してを繰り返す同窓会と、スタイリストの仕事は似ている。衣装は、同窓生に会うための手土産みたいなもんで、それによってお金まで貰える感じ。

スタイリストは、レギュラーの芸能人を担当したとしても集まるのは、数ヶ月に1回。何故こんなに時間が空くかと言ったら、役者は役に入っている時は、局や舞台専門のスタイリストを起用し、我々単発専門のスタイリストは使わないからである。
アーティストもLIVEや、新曲リリースの宣伝の時にはスタイリストに召集がかかるが、それ以外の制作期間のタイミングでは必要がないからお声がかからない。
しかもスタイリストを集める目的は仕事だから、同窓会の様に幹事の気分や状態に左右されない。企画者は仕事という圧力で絶対にメンバーを集め切らないといけない。
よって、どんな日でも都合がつくスタイリストは強く。困った時にはすぐに声がかかり、複数のコミュニティで仕事をする事ができる。仕事という強制力が、いつもバラバラで仕事をするメンバーを集結させる。
中にはマネージャー、タレントと不仲になって召集がかからない人もいれば、技術の相違から呼ばれなくなる人もいる。よって、同窓会仕事に呼ばれる為には、「タレントの現在地を見抜いた服を提案できる技術力」を高め続けなければならない。そこに必要な力はリサーチ力だと思う。

津野は、何故仕事が遊びのように感じるかを日々考えていた。何故世の中の人は月曜日が来るのが苦手なのだろう。何故土日がほしいのだろう。そう思っていた。今回15年ぶりに会った仲間を見ていて、「あ,そうか、俺いつも仕事で同窓会やってるわ、、、だから、楽しいんだ。」と気付いた。
それこそ昔スタイリングしていた主役級の俳優に、10年後に会う事もある。それは作品の都合によるので、偶然に導かれた運命的な再会となる。俳優も10年間第一線で頑張っていないといけないし、スタイリストも10年間生き延び無ければならない。
世の中の同窓会は「日々を肯定的に頑張っている人しか集まらない」と言われているが、スタイリストも同じ。再会の日まで前を向いて、日々を懸命に生きていないと最高の再会にはならない。
津野は32歳で取引が消えた剛力さんを、8年後に再始動させて頂いた。32歳の頃に「ツンツンも主役をやれるくらいのスタイリストでいてね」と言われてお別れして、そこから第一線をなんとか守れたからこそ、またお仕事出来た。この事からも、日々1本1本を懸命に生きる事が、年中同窓会に参加できる条件だと思う。
自慢は ほどほどに言わせて貰うが、小学生の津野君はクラスでは人気者で負けん気の強い男の子だった、、、それは高校になっても、大学になっても変わらなかった。
大人になってもこのポジション。でも、今後老いて仕事もなくなったら、どうなるのだろうか。。。好きな人達や友達は周りにいてくれるだろうか。
将来、SNSで津野を発見した仲間達が、「あの人は相変わらずキラキラ走っている」と思われるよう、毎日をエネルギッシュに過ごしていきたいものである。

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